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名もなき者の日記(にき)③


私の母がおかしくなり始めたのは、2015年ごろ。曲がった膝を8か月かけて片足ずつ手術した。入院した時の病室の人と合わなくて母のメンタルが悪化した。その後退院してから、お金の管理が怪しくなった。
当時小学校に勤務していた私に勤務中かかわらず電話をしてきたり、私が出金して母に渡したお金が数分後に消えるのは日常茶飯事だった。出てきたり、出てこなかったり・・・

当時、車の運転をしていた母の自動車保険のお金もいまだに出てきていない。(ディーラーで契約していたので20万円ほど)
通帳もなくなり、保険証やハンコの行き場もわからない。もちろん、再発行もした。

母がおかしくなるんつれ、私と母方の親戚関係がおかしくなった。今は仲良くなった叔母からは、私を非難する呪いのような長文メールが届いた。息子も怒って、叔母宅に乗り込む勢いだった。母宅を引き払いどこかに行くことも考えた。何をしても私がすべて悪者になった。

それから、3年くらいたち叔母が自分の姉である私の母の言動がおかしいことに気が付いた。二人の家は、歩いて30秒ほどのところ。ほとんど毎日顔を合わせていたけれど、姉妹と言え意外と気が付かなかった。
私もわざわざ説明も弁解もしなかった。そんなことは、必要ないと思っていた。

母が階段から落ちて骨折したり、私との会話の行き違いから母が私に向かってコーヒーカップを投げたり、母が癇癪を起こして突然出ていき母を引き止めるために噛みつきあいしたり(笑)

ご近所さんに私があやまることも多くなった。

高いところのエアコンや部屋のあらゆるコードを抜き電話の線を抜いた時は、消防署から私宛に電話がかかってきたこともあった。
電源が気になり出したら止まらない母は、私の作業中のPCの電源を抜いたり。点滅するものや点灯するものすべてを消してしまう。何度説明してもダメ。
旅行前、私の息子の財布を母が棚の奥にしまいこみ、息子が免許証を再発行するはめになり大変だった。

後で確認すると、母が大切なものだからと思い棚の奥にしまったらしい。

時には、母のカバンから私のPCの電源コードや使用済みの紙製品が出てきたり。

私の言動が気に食わないとすぐに「死ぬ」とかいうし・・・

内容に差異はあれ介護にかかわる人は普通に経験していることだと思う。

そんな母も今は、グループホームで心も落ち着き元気に暮らしている。

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