見出し画像

初盆

おばあちゃんの初盆があった。

亡くなってからもう半年以上経っているのに
まだ、おばあちゃんが死んだという実感が湧かない

おばあちゃんの家に行けば生活の跡は残っているし
呼んだらいつもみたいに「はい、はい、」
と言いながらひょっこり出てきそうだ。
夢にも変わらず出て来る。

おばあちゃんとは平日は毎朝連絡をとっていた。
「おはよう」だけの時もあれば
自分や友達、家族の写真を送ることもあった。

おばあちゃんはほとんど毎朝返事をくれた。
亡くなる前の金曜日も
いつものように「おはよう」と
一言だけメールを送った。
その日の夜も返事は来ていた。

次の月曜日は祝日で、
部活動の試合があった。

予選を抜けて昼休憩をとっていたら
親からすぐに帰ってこいと連絡がきた。

帰って着替える間もなく車に乗せられ
おばあちゃんの容態を伝えられた。
何も頭に入らなかった。

病院に着くと太陽は傾いていて、
おばあちゃんはベッドの上で寝ていた。
小さな部屋に親戚が集まっていた。
今夜が最後だろうと医者から言われた。
小学3年生の従兄弟は泣いていた。

そこで、おばあちゃんに別れを告げて
おばあちゃんの家に帰った。

自分は何も言えなかった。
あまりにも突然すぎた。

三日前まで普通にLINEしてたじゃん!
高校卒業するまでは、っていったよね?
大会予選抜けたのに…
頭の中がグチャグチャになった。

翌朝おばあちゃんは家に戻ってきていた。
それからあっという間に葬式、お通夜が終わり、
水曜日からは学校に行った。

それからはびっくりするほど、
何も変わらなかった。
友達は心配してくれたけど、
普段と変わらない学校生活を送った。

朝、おばあちゃんにメールする習慣が無くなっただけだった

そして今日、初盆があった。
親戚が集まりお経を聞いて、
ちょっといい弁当を食べた。


おばあちゃんが亡くなった実感は湧かないが、
今のこのフワフワした気持ちが
人が亡くなった時に感じる気持ちなのかもしれないし、
いつか自分が成長して
別の気持ちを持つようになるのかもしれない。

まだ、どっちかわからないから
いつか自分がこれでいいやと思えるまでは、
今の気持ちを大切に持っておきたいと思う。


ちょっといいお弁当

弁当は美味しかった。(写真左上の肉は特に)
でも、量が多かった(別であったからあげを食べたのが悪い)。
うなぎを食べていると
おばあちゃんが亡くなる前は
クーリッシュとうなぎだけを食べていたことを
思い出して笑ってしまった。

クーリッシュ
おいしいよね、これ

初盆が早かったのはお盆の時期になると
お坊さんが来れないかららしい(なるほどね!)。


気づいたら1000文字超えてた…
ここまで読んでくれた人ありがとう!

まだ書きたいことがあった気がするけど、
スッキリしたからこれでいいや。

最後にお坊さんから言われた言葉を、
生きてる人は元気でいてください!

それでは、いい1日を!






この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?