見出し画像

財閥当主がマネージャー 蓮加の疑問編

これは数年前の話



今は休憩中の楽屋 なにかトラブルがあったらしく休憩時間が異様に長くなってしまった

僕はパソコンでプログラム修正や目を通さなければならない資料、論文などの確認をする 

〇〇:(こんなの普通アイドルのいる楽屋でやるもんじゃねえよなw、、、)

なんてことを不意に思ってしまうこともある

蓮加:あ〜 テストだ〜 勉強やだ〜

マネ:ほら 頑張んなよ

蓮加:私アイドルなんだからする必要ないって〜

マネ:ずっとアイドル続けるわけじゃないでしょ?

蓮加:そうだけどさ〜

梅:こら 蓮加 マネージャーさん困らせないの

蓮加:だってさ〜

駄々をこねる典型的な学生を鏡にかいたようだ

〇〇:(大変そうだなw)

梅:これからのために勉強するの

久保:蓮加がんばれ〜

蓮加:何が役に立つのさ

反抗期の蓮加を彷彿とさせるほど対抗心むき出しだ

マネ:何って、、、

蓮加:ほら わかんないじゃん

久保:いじめないの

蓮加:じゃあ 教えてよ将来この好中球とかマクロファージとか好酸球がなんの役に立つのか

梅:そ それは、、、

流石にみんながかわいそうになってきたので様子を見に席を立ち蓮加たちのもとへ

〇〇:蓮加久しぶりにバトってんねw〜

蓮加:だってさ〜 おかしいじゃん

〇〇:まあまあ

蓮加:〇〇も教えてよ てかこれみんな覚えてないでしょ

〇〇:全部それ白血球だろ?

蓮加:えっ ホントだ、、、

梅:知ってるの?

〇〇:まあ 勉強したからなw

蓮加:〇〇は勉強好きだからでしょ?

〇〇:まあ そうかもw

久保:蓮加なんか口調強いよ

〇〇:大丈夫 大丈夫 蓮加が納得できるかわわかんないけど考えてみるか

マネ:ごめんね 仕事してたのに

〇〇:いえいえ ちょうど疲れてたので(後これも仕事だしw)

蓮加:じゃあ おしえて?

〇〇:う〜ん 僕は別に勉強する必要ないと思うよ?

全:え?

〇〇:ハモったw 

蓮加:ほら 必要ないじゃん

〇〇:だって 蓮加読み書きもできるし普通に生活できてるでしょ?

蓮加:う うん

梅:これじゃあ 余計勉強しないって、、、

〇〇:でもね

全:?

〇〇:あ でもちょっと話長くなっちゃうかも、、、

蓮加:いいよ別に

久保:勉強したくないだけでしょ

蓮加:ちがう!

〇〇:わかったよw じゃあちょっと話すね?

蓮加:うん

〇〇:まず最初に蓮加の質問に答えるけど
さっきのマクロファージとか多分同じようなところで出るかもしれないけど黄色ブドウ球菌とかって医療の基礎の基礎の用語なんだよね 
だから蓮加は使わないかもしれない 蓮加さ?

蓮加:うん?

〇〇:なんか学校にめっちゃ生物詳しい人とか歴史めっちゃ好きな人とかいない?

蓮加:あ いるいる

〇〇:その人達って学校の勉強を予習してなかったらそもそも歴史とか生物とかに出会ってないと思わない?

全:(まあ 確かに)

〇〇:多分学校の勉強でその教科を知って好きになってその分野の仕事につきたいって人っていると思うんだよね

蓮加:なるほどね

〇〇:だから学校はこの国の将来の人材を育てるためにあえていろんな分野を扱ってると思うんだ 
だから 全く興味のない分野がある人がいてもしょうがないと思う 
ましてやもう仕事を見つけてる蓮加みたいな人にとってはねw

蓮加:なるほど、、、 ちょっとわかったかも、、、

〇〇:とは 言ってもやっぱ勉強って面倒じゃん?w

蓮加:うん!

全:(元気いいなw)

〇〇:だから これは僕の考えだけど
勉強って訓練だと思うんだよね

久保:訓練?

〇〇:そ これからの生活で赤血球とか白血球を使わない人はいるかもしれないけど 
辛いことは生きてる限り誰しもあると思うんだ 
でもそれを乗り越えるためにどんな仕事でも嫌なことをしなきゃいけなかったり努力しなきゃいけない 
それって勉強と似てない?

蓮加:た 確かに

〇〇:だから 嫌いでもいいし無駄になるかもしれない
でもそれはこれからも続く だからその嫌なことでも努力する訓練だと思ってやってみるのも良いんじゃないかな?

蓮加:う うん 

全:(す 凄い、、、 蓮加に響いた!)

〇〇:ま まずはテストを超えるだけだから 頑張れ!

蓮加:その代わりわかんなかったら教えてね 分かんなかったらツマンナイ、、、

〇〇:いいよ(結構やる気になってくれて良かったw)


一段落ということで僕は席に戻りパソコンをまた開く
そこへ 梅 久保 がやってきた

梅:マネージャーさん助かったって

〇〇:よかったw

久保:凄いね 〇〇

〇〇:なんでw

久保:だって 私達なんも答えられなかったし

〇〇:理屈つけるのが得意なだけだよ あれが正解なわけじゃないし

梅:でも ありがとね

〇〇:うん 二人ともこれからも蓮加を頼むよw

久保:手におえたらねw

〇〇:今日は久しぶりの反抗モードだったからw

梅:たしかにね 〇〇も助けてね

〇〇:もちろん! (まあ でも勉強はするべきって言ってる人も勉強は必要ないって言ってる人も勉強してきた人達だから 結局社会のなかで発言力を持つ人 いわゆる成功者になるにはなんやかんや勉強しなきゃいけないんだよねw)





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?