財閥当主がマネージャー　今度は私が

乃木坂に新しい風が吹き込んだ

四期生が加入し、その中でもひときわ注目を集めたのが、遠藤さくらだった

さくらはその美しいルックスと自然体の魅力で一瞬にしてファンを魅了し注目を集めていた

これは僕、飛鳥とさくらの馴れ初めのお話、、、

加入後すぐにセンターに抜擢されたさくらは、期待と不安の入り混じった日々を過ごしていた

彼女の引っ込み思案な性格は、表舞台に立つことでさらに大きなプレッシャーを感じさせていた

リハーサルの後、さくらは一人部屋の隅に座り込んでいた

そんな彼女に気づいた飛鳥と僕

飛鳥：遠藤？　どうしたの？

さくらは驚いて顔を上げたが　すぐに目を伏せた

さくら：飛鳥さん、〇〇さん...すみません　ちょっと考え事してました

そんなさくらの目は少し潤んでいて怯えてえいるようだった

〇〇：大丈夫だよ　話したいことがあれば、何でも聞くからね

飛鳥はさくらの隣に座り、優しく肩に手を置いた

飛鳥：分かるよ　　私も同じような気持ちを抱えていたことがあるから
　　　センターって、本当に大きなプレッシャーだよね　　

さくらは涙をこらえようとしながら、静かにうなずいた

さくら：はい　皆さんの期待に応えたいけど、どうしても不安が拭えなくて…　ごめんなさい、、、

このとき僕は思った

　　　飛鳥と似てる、、、

〇〇：さくら　君は一人じゃないよ　みんなが君を支えてる　僕たちも、飛鳥も、他のメンバーも、みんな味方だよ

飛鳥：そう　私も最初は不安だったけど、仲間がいてくれたから乗り越えられた　遠藤も私たちがいるから大丈夫

さくらは少し安心した表情を見せた

さくら：ありがとうございます…　でも、私が皆さんに迷惑をかけてしまうのが怖くて…

〇〇：迷惑なんて思ってないよ　むしろ、さくらが頑張ってる姿はみんなにとって励みになるんだよ（ついこの前まで普通の学生　怖いのは当然だよ）

飛鳥：　　　立ち止まってもいい

　　　　　　後ろに下がったっていい

　　　　　　バネを伸ばすために助走は不可欠だから

〇〇：（ん！！、、、）

さくらは涙を拭いその目には光が灯ったように見えた

さくら：はい…。ありがとうございます　私、頑張ります

飛鳥と僕はさくらに微笑みかけ、彼女を支える決意を新たにした

〇〇：さあ　みんなが待ってるよ

飛鳥：いってらっしゃい

さくら：はい！

さくらは二人の励ましを胸に、再びステージへと向かった

彼女の背中には、仲間たちの温かい支えがあった

〇〇：飛鳥

飛鳥：ん？　あ、気付いた？

〇〇：やっぱり

飛鳥：そ　私が昔〇〇に言われた言葉

　　　私ね救われたんだ　あの言葉に　
　　　だから今度は私が救えるようになろうって

〇〇：そっか、、、　ありがとね

飛鳥：え？

〇〇：ううん　なんでもない　支えていこうね僕たちで

飛鳥：うん