見出し画像

レベルファイブ年代記 2011年

レベルファイブの2011年の年譜です。
次年度以降もどんどん追加していきます。



2011年1月

2011年1月10日 イナズマイレブン第4弾(イナズマイレブンGO) 3DSでの発売を発表。

2011年1月15日 ダンボール戦機 漫画版 連載開始。
月刊コロコロコミックにてダンボール戦機の漫画版が連載開始。
作者は漫画版デビルチルドレンで有名な藤異秀明氏が担当した。

2011年1月16日、22日、23日、30日、2月6日 「次世代ワールドホビーフェア '11 Winter」出展。
「ダンボール戦機」と「イナズマイレブン ストライカーズ」を出展。
どちらも試遊台が用意されていた。

なおブースの構成としては、発売直前と言うこともあり、半分以上のスペースを「ダンボール戦機」に割いていた。
前述の試遊コーナーだけでなく、大きなジオラマも用意され、今後発売されるプラモデルなどの最新の情報も多数展示された。

2011年2月

2011年2月26日 レイトン教授と奇跡の仮面 発売。
国内39万本販売とそこそこのヒットを記録。
2013年にムービーやイベント、ナゾを追加した『レイトン教授と奇跡の仮面プラス』がDL販売限定でニンテンドーeショップにて配信された。

2011年2月26日 「ダンボール戦機 」玩具展開 開始。
「001 LBX アキレス」「002 LBX デクー」「003 LBX クノイチ」のプラモデルが同時発売された。

2011年3月~4月

2011年3月2日 ダンボール戦機 テレビアニメ 放送開始。
ダンボール戦機はプラモデルが大ヒットし、最終的にプラモデルは国内外累計900万個以上出荷を達成した。

なお、日野社長のダンボール戦機の評価はプラモが売れたにも関わらず「結果がそれほどついてこなかった」である。
これは恐らく、ゲーム売上が、最低7.5億は費用がかかるクロスメディア作品としてはダメだったからだと思われる。

クロスメディアタイトルは妖怪ウォッチの初期投資(ゲーム第1作開発費+アニメ第1シーズン制作費+宣伝費)7.5億から、他も同じ位コストがかかっていると思われる。
しかも内訳を見るに、7.5億は通年でかかるコストなので、小さい会社のレベルファイブが失敗即切りは止むなし。

2011年3月15日 東日本大震災の義援金として1000万円寄付することを発表。
「イナズマイレブン モバイル」で,チャリティーコンテンツの配信を行い、その売上金額の全額を「イナズマイレブン災害支援基金」として寄付することも発表した。

2011年3月23日 「イナズマイレブン モバイル」にて「イナズマイレブン災害支援募金」開始。
2011年9月30日まで募集した。 募金形式はチャリティーコンテンツの販売だった模様。

なお、この「イナズマイレブン災害支援募金」の最終寄付金額は161万2122円であることが報告されている。
6カ月で161万円の募金を集めることができた。

2011年5月

2011年5月4日 イナズマイレブンGO テレビアニメ 放送開始。

2011年5月31日 ゲーコン2000 結果発表。
なお「モバイル・スマートフォンゲーム部門」からの受賞および、「ゲーコングランプリ」「プラチナプライズ」各賞の受賞作品は該当なしだった。
次回ゲームコンテストの開催は詳細が決まり次第発表だったが、結局次回ゲームコンテストがレベルファイブから開催されることはなかった。

ゲーコン2000の受賞作の詳細は、以下リンク先を参照。

2011年6月

2011年6月 自社流通(直販)による販売形態への切り替え 開始。

2011年6月6日 ROID 及びドコモマーケット(iモード)にて「ダンボール戦機」配信開始。
PSP版の発売に先駆け、iアプリとして配信開始された。

2011年6月13日 機動戦士ガンダムAGE 発表。
バンダイナムコグループとレベルファイブがタッグを組んだ作品。様々な玩具展開やゲーム展開が発表された。
なお、この企画のためにリリースされた「ガンダム トライエイジ」は2021年5月まで稼働した。

この企画で日野社長がガンダムを作ることになったのは、バンダイナムコゲームス副社長の鵜之澤伸氏から「一緒に100万本売れるガンダムゲームを作らない?」と誘われたことがきっかけだったという。
なお、ゲームの方は残念ながら10万本も売れなかった。

2011年6月16日 ダンボール戦機 発売。
36万本販売。
必ずプラモデル「LBX AX-00」が同梱される驚きの仕様であった。
同年11月に完全版のダンボール戦機 爆ブーストが発売された。

2011年6月21日 Mobage(モバゲー)を運営するディー・エヌ・エーとの業務提携を発表。
この業務提携にともない、レベルファイブとディー・エヌ・エーが共同でソーシャルゲームを開発し、その第1弾として「レイトン教授ロワイヤル」が発表された。

2011年6月21日 「レイトン教授ロワイヤル」発表。
シリーズ初のソーシャルゲーム。

2011年7月~8月

2011年7月2日、3日、10日 「次世代ワールドホビーフェア’11 Summer」出展。
『ダンボール戦機』『イナズマイレブン ストライカーズ』の試遊台を設置。
試遊した人には、『イナズマイレブン ストライカーズ』の隠しキャラ登場パスワード付ステッカーが配布された。

なお、バンダイブースでは大々的に『ダンボール戦機』の展示。
プラモデルのLBXシリーズの他、7月16日より発売されるカスタムウエポンが展示されていた。
『ダンボール戦機 LBXバトルカードゲーム』のコーナーも設けられていた。

なお、この時のワールドホビーフェアで日野社長は和田誠氏に立ち話で、「妖怪ウォッチの企画書を見てください」と発言したという。
なお、最初の企画を見た際に和田誠氏が「タイトルを変えた方が良い」発言を聞き、日野社長は怒ったように「タイトルは変えない」発言をしたそう。

2011年7月7日 「キャバ嬢っぴ for Nintendo 3DS」の作品名を「ガールズRPGシンデレライフ」に変え完全リニューアル作品として発表。

2011年7月16日 イナズマイレブン ストライカーズ 発売。
22万本販売。
なお同年12月22日にパワーアップ版のイナズマイレブン ストライカーズ 2012 エクストリームが発売された。

2011年7月2日~8月31日

2011年7月2日〜8月31日 日野社長、コロコロ編集部に妖怪ウォッチの企画を持ち込む。
最初にコロコロ編集部に妖怪ウォッチの企画が持ち込まれた際、なんとコロコロ編集部は「妖怪はないんじゃないんですかね?」と、この企画に否定気味だった模様。

とはいえ、2011年にいきなり、今の子供には古臭く感じられるであろう妖怪物を次の企画にやります!と言われれば、誰でもコロコロ編集部と同じ反応をしたと思うので、コロコロ編集部の当時の反応は別段おかしくはない反応である。

2011年9月

2011年9月15日〜18日 「東京ゲームショウ2011」出展。
この年は自社ブースを持たず、「二ノ国 白き聖灰の女王」をソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンブースで試遊出展を行なった。

また、「東京ゲームショウ2011」では 9月16日、9月17日に『レイトン教授VS逆転裁判』スペシャルステージで巧舟氏・竹下博信氏(カプコン)と共に日野社長が登壇した。

2011年10月

2011年10月 セガ、レベルファイブと交渉開始。
「イナズマイレブン」が、セガの保有するタッチパネルの移動」などの特許とキャラクターを移動させる際の演出や処理が酷似しているとして、10月から交渉開始。
そこから9カ月にわたり交渉を続けた結果、2012年10月提訴に発展した。


2011年10月9日 機動戦士ガンダムAGE 放送開始。

2011年10月15日、16日 レベルファイブ初の単独プライベート・ショー「LEVEL5 WORLD 2011」開催。
東京ビッグサイト1ホールで開催された。
数々の新タイトルや新たな試みを発表した。詳細は以下を参照。

2011年10月15日 レベルファイブステーション 発表。
自社開発による汎用アミューズメント筐体で、アミューズメント事業に参入する予定であった。
また専用タイトル「レベルファイブ ステーション イナズマイレブン ストライカーズ 2012 エクストリーム」も発表した。

筐体のスペックは、32インチ・ハイビジョンモニター、ICカードによるセーブ機能、Wi-Fi機能搭載による家庭用ゲームソフトにキャラクター、アイテム等の配信であった。
また、汎用筐体としてレベルファイブの様々な家庭用ゲームソフトをカスタマイズ、載せ変えて展開予定だった。

このレベルファイブステーションは2011年10月15日に近日運用開始であった点から、2011年末から2012年に展開予定だったと思われる。
開発中止、展開中止理由は不明。

2011年10月15日 書籍事業への参入 発表。
「レベルファイブ ブックス」ブランドで書籍流通を通じて全国書店などで販売予定だった。
実際にこのブランドで出版された本は「二ノ国 白き聖灰の女王 公式コンプリートガイド」「レイトン教授の世界 公式ファンブック」のみであり、この事業は失敗した模様。

2011年10月15日 イナズマイレブン ストライカーズ 2012 エクストリーム 発表。
イナズマイレブン ストライカーズ 発売から3カ月後の発表であった。
なお、価格は当初5980円を予定していたが4980円に変更された。

2011年10月15日 ダンボール戦機 ブースト 発表。
ダンボール戦機のパワーアップ版であり、ダンボール戦機発売の4カ月後に発表された。

2011年10月15日 「レイトンブラザーズ・ミステリールーム」発表。
アタマニアシリーズ3弾としてDS対応ソフトとして開発されていた「ミステリールーム」の設定、キャラクター、対応ハードを大幅変更し、別物のソフトとして発表された。

2011年10月15日 「GUILD 01」発表。
大きなビジネスとなった昨今のゲーム市場では新しいアイデアがなかなか利益に結びつかず,商品化が難しくなっている点から、このプロジェクトにたどり着き、「斬新であるがゆえに商品としてまとめにくいアイデアをパッケージ化した」とのこと。

2011年10月15日 「タイムトラベラーズ」対応機種にPSP、Vitaが追加されることが発表。

2011年10月15日 妖怪ウォッチ 企画 発表。
この時公開された初期PVは現在とは声優、妖怪デザインが一部異なっている。
この段階では妖怪ウォッチがまさかあそこまで大ヒットするとは誰も考えていなかっただろう。

2011年11月

2011年11月1日 「レイトン教授ロワイヤル」mobageで配信開始。

2011年11月17日 「二ノ国 白き聖灰の女王」発売。
国内15万本販売。

2011年11月23日 「ダンボール戦機 ブースト」発売。
国内25万本発売。
後にパワーアップ版の「ダンボール戦機 爆ブースト」が2012年に発売される。

2011年12月

2011年12月10日、11日 「24時間イナズマTV レベルファイブ ファン感謝特番」配信。
24時間生放送が行われたという脅威の企画。
Ustreamの同番組サイトでは,録画アーカイブが2012年1月10日まで公開され、ライブでの累計視聴数は約32万,総視聴数は46万5111を記録したという。

2011年12月15日 「イナズマイレブンGO シャイン/ダーク」発売。
国内44万本の販売本数を記録。

2011年12月22日 「イナズマイレブン ストライカーズ 2012エクストリーム」発売。
国内販売15万本を記録。

2011年12月23日 「劇場版イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォン」公開。
累計興行収入11.5億を達成。

参考・引用資料

参考・引用資料
「日本ゲーム産業史 ゲームソフトの巨人たち」
「ファミ通 2018年11月8日号」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?