レジェンドたむら的M-1グランプリ2020予想考察

noteといふものを、たむらもしてみむとてするなり。

ということでnote始めてみました。初回は普段使っているTwitter上で毎年この時期に発信させてもらっている大好きな『M-1グランプリ』についての予想考察記事を書かせていただきます。※大会終了後には結果考察を書く予定

まずどれくらい私がお笑いが好きなのかについてざっと箇条書きさせていただくと

①コテコテの関西人のおかんのもと、大阪の地に生まれる。生活のそばには常に『吉本新喜劇』があった。はず。

②小学生時代に『ボキャブラ天国』にどハマリしためちゃイケ世代。親の好みの問題でダウンタウンの番組は基本的に見せてもらえなかった。

③中学生時代に『爆笑オンエアバトル』を毎週録画しては擦り切れるくらいまで視聴する日々。転勤で地方住みだったため深夜時代の『はねるのトびら』を見ることができなかったが大会で東京に行った際に視聴することができ感動する。そんな中、第一回の『M-1グランプリ2001』がスタート。

④バスケットに忙しい高校生時代、唯一の癒しはお笑い番組を見ることだった。伝説のM-1グランプリ2005、ブラックマヨネーズが優勝した年だけ引退試合前日のためリアルタイム視聴を逃す。

⑤大学時代は毎年友人宅に集いM-1グランプリ観戦会を行う。そのころからSNS上で大会に向けた予想と結果についての考察や他の方々の記事を読み漁るようになる。そして現在に至る。

といった感じです。典型的な30代のお笑い好きなサラリーマンです。

競技としてのM-1グランプリ

長くなりましたが本題へ。M-1グランプリの何が一番好きかと言えばあの独特の緊張感とそこから一夜にしてスターが誕生するドラマ性に尽きます。ただでさえかっこいい芸人の方々が本気で挑む姿はもうかっこいいという表現を超越します。さらに2005年あたりから「M-1グランプリで勝つためには」といった戦略や法則なども語られるようになり一種のスポーツ競技のような存在になっているのもスポーツガチ勢だった自分としては魅力的でありハマってしまった要因になります。

M-1グランプリ2020に向けて

コロナ禍において開催が危ぶまれておりましたが無事に開催されることになりファンとしてはひとまず安心しました。ミルクボーイが歴代最高得点を叩き出し史上最もハイレベルな戦いだったと言われる『M-1グランプリ2019』が終わった翌日からもう来年に向けた戦い(予想)は始まってました。特に”誰よりもM-1のことを考えている”でおなじみのスーパーマラドーナ武智さんを中心に2019年の結果考察が続々と出てきます。昨年のミルクボーイの躍進を2回戦時点から予想されていた武智さんの分析は非常に精度が高いのでオススメです。

さらに今年になって元ハリガネロックのユウキロックさんがYouTubeチャンネル『ユウキロックのエンタメウェビナー』を公開し、過去2015年までのM-1について元ファイナリスト漫才師、現養成所講師の目線から語られてます。

このM-1グランプリ2大ルポライター中心に情報を得つつ、その他の芸人の方々の解説、一般アカウントの投稿を随時確認しながらまずは決勝進出予想を考えてました。

残念ながら適中率5/9。無難なところはしっかり押さえつつサプライズ枠は一切当てられなかった模様。個人的に好みの漫才スタイルのラストイヤー・学天即とKOCファイナリストにもなったロングコートダディに少し肩入れしてしまったなと反省。それでも敗者復活には期待してます。

特に今回一番のサプライズは初のユニットコンビでの決勝進出・おいでやすこが。特においでやす小田のツッコミはずっとM-1向きと思っていながらも固定観念として「ユニットコンビが決勝進出はない」とフィルターをかけてました。反省です。さらにこのタイミングでウエストランドの決勝進出も驚くばかり。笑っていいともに隔週レギュラーだったのが2013年ですからね。

M-1グランプリ2020優勝予想

と優勝予想【本命】は『東京ホテイソン』とさせていただきました。これには深い理由が2点あります。1つ目は先ほども軽く触れた「M-1グランプリを勝つため」の戦略と法則があり、東京ホテイソンは非常に条件を満たしているという点です。

まずM-1グランプリ側が求める要素の一つに”新しい漫才のスタイル(以降①)”があります。例えば笑い飯のWボケやミルクボーイの行ったり来たり漫才、優勝は逃しましたがぺこぱのつっこまない漫才がそれに該当します。東京ホテイソンの漫才スタイルに関しては霜降り明星に似てると言われることもありますが私は違うと思います。同じように例えツッコミを落としどころにはしてはいますが霜降り明星はせいやの幾多のボケに対して粗品がその都度リズムよくツッコミを返していくスタイル。スポーツに例えると卓球。対して東京ホテイソンはショーゴのボケを繋いでフリにして最後たけるが大きい一撃のツッコミで決めていくスタイル。スポーツに例えるとラグビーに近いかなと思います。

さらにM-1で勝つためには”ツッコミの怒りと熱量(以降②)”そして構成として”終盤に向けてボルテージを上げていく(以降③)スタイル”が有利とされます。例えばブラックマヨネーズやアンタッチャブルがそれに該当します。それについて東京ホテイソンは若干イレギュラーにはなりますがたけるの備中神楽仕込みのツッコミは非常に熱量があり、ここ最近のネタの構成はしっかり終盤に向けてボルテージが上がるようになってます。

最後にかなり重要なのが”初出場かどうか(以降④)”です。霜降り明星が最たる例であり、最終1票差で退けた和牛と比べてどちらが漫才として技術が高いか、M-1で評価される勝負ネタはどちらが多いかでは正直和牛に軍配があがると思いますがM-1チャンピオンは霜降り明星です。いかに勝負ネタがなくなる前に優勝しきれるかも実力(というか運)になります。東京ホテイソンは決勝初進出のため勝負ネタという意味では十分に残っていると思います。

以上が個人的な分析ですがそれを後押しするという点で

スーパーマラドーナの武智さんも準決勝後に東京ホテイソンを「間違いなく決勝進出するコンビ」として発言されてましたのでかなりネタは仕上がってると思います。

次に次点以降のコンビについて触れたいと思います。

まずは【対抗】のニューヨーク。昨年からの連続出場かつKOC準優勝といまノリに乗ってます。さらに2019はM-1では御法度ともいわれる”歌ネタ”を使ったことから本当の勝負ネタがまだまだ残ってると考えます。さらにこの1年で審査員たちとの絡む機会、視聴者側への認知があがったことも彼らとしてはプラスになります。あとはニューヨークらしい毒味が効いたネタがみたいところです。逆にその点で厳しいと予想するのが見取り図です。3年連続3回目の出場は単純にすごいですがここからもう一歩進化が見れるか?その点ではスタイルがほぼ確立しているコンビだけにどう戦ってくるのか期待です。個人的には予選から一番推してるのがオズワルドでした。オズワルドは昨年もめちゃくちゃ面白いネタでした。特に畠中の淡々としたシュールなボケに対して伊藤の熱量あるツッコミとボルテージを上げていく構成はすごかった。しかしミルクボーイの後出番というくじ運の悪さ。ネタはどれも超安定してて面白いだけに”初出場”のインパクトを今年に残しておければなぁという少し残念ではあります。返り咲き組のアキナマヂカルラブリーに関しても同様に①の新しいスタイルを提示できればワンチャンあると思いますが基本的には厳しいのかなと思ってます。

【大穴】の錦鯉。の前に【超大穴】おいでやすこがについて。R-1ぐらんぷりからの突然の引退勧告もあり今非常に話題になってるおいでやす小田。準決勝では抜群に笑いを取ってたらしく有識者芸人たちも全員がおいでやすこがの決勝進出を確信してた模様。特においでやす小田のツッコミはまさしく②の型であり、M-1グランプリにハマりやすいので間違いなくウケると思います。なのになぜ【超大穴】予想なのかというと審査員のオール巨人師匠、中川家礼二がやはり最終審査では『漫才師のコンビ』を選ぶと予想してます。そうなると残り5票から4票獲得しなければならないと考えると少し厳しいのかなと思いました。ただこの日一番の大爆笑を獲得する可能性は極めて高いです。

【大穴】錦鯉についてはボケのまさのりさんのキャラクターが間違いなくハマると考えます。例えていえば2008のオードリー春日に近く”噛んでも面白い”キャラクターはどう考えても強いです。実は食わず嫌いでそこまでしっかりとネタを見たことはないので非常に楽しみであります。同じく他事務所で初出場のウエストランドですが井口の熱量のあるツッコミはM-1向きだと思いますがどこかアドリブに近いツッコミの緊張感を楽しむのもウエストランドの面白さですがことM-1においては諸刃の剣な気がしてます。そこを技術として捉えてもらえない、観客が変に気にして笑えなくなる、そもそもアドリブすべて100点のツッコミで返していけるかなど不安要素が幾つかあるので優勝候補から外しました。ただハマったときの爆発力を持ってるコンビではあります。

最後に敗者復活枠については視聴者投票なので『ぺこぱ』か『金属バット』かと思ってます。ここについては触れません。怖いので。←

では12月20日のM-1グランプリ2020、こちらの予想が当たるかも楽しみにしてください。それでは。

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