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弁護士はChatGPTに駆逐されるか
こんにちは!スタートアップの経営パートナー「レガリア法律事務所」です。前回の記事では、「キャリアパスと自己実現」をテーマにした代表勝連へのインタビューをお届けしました。
第四弾では、「弁護士はChatGPTに駆逐されるか」をテーマにした代表勝連へのインタビューをお届けします。ChatGPTやAIがどのように弁護士に影響を与え、これからの弁護士がどのようになっていくのかを深掘りしました。
スタートアップの経営者や関係者の皆様、現役弁護士や弁護士を目指す皆様にもご覧いただけますと幸いです。
前回の記事はこちら↓
※本記事はPodcast「New lawyers -これからの弁護士-」の一部を抜粋加工し作成しています。音声は、以下よりお聞きいただくことができます。
Spotify、Apple Podcasts、YouTube
勝連孝司プロフィール
![](https://assets.st-note.com/img/1705546775095-UrSzUtO17e.jpg?width=800)
2018年弁護士登録。長島・大野・常松法律事務所で紛争解決・知的財産・労働・スタートアップ関連業務等に従事した後、株式会社カンリーで経営企画業務などを担当。 現在は、リーガルテックの会社を経営しながら、経営経験を活かして弁護士としても多くのスタートアップを支援している。
▼経歴
2015年3月 京都大学法学部卒業
2017年3月 京都大学法科大学院修了
2018年12月 弁護士登録・長島・大野・常松法律事務所入所
2023年4月 レガリア法律事務所設立
ChatGPTの利用について
ーPodcaster・レガリア法律事務所 広報 稲荷田(以下、稲荷田)
今回のテーマは、『弁護士はChatGPTに駆逐されるのか』です。2023年はChatGPTが急速に普及しましたが、勝連さんはこの動きをどう捉えていらっしゃいますでしょうか。
ーレガリア法律事務所代表 勝連孝司(以下、勝連)
純粋にすごいなと思っています。弁護士業務ではまだ活用しきれていないのですが、経営面では会社の次の事業をどうするかについて、かなり役に立っています。
ー稲荷田
弁護士業務での活用は、まだハードルがあるのですね。その理由を教えていただけますでしょうか?
ー勝連
最初の頃に比べると回答の正確性は上がってきていますが、100%じゃないということが大きいかなと思います。ゼロからやるよりはChatGPTを使ったほうが早くできるのですが、完全な代替はできません。
ー稲荷田
ヒントを得られるけれども、正確な答えが返ってくるとは限らないのですね。
弁護士はChatGPTに駆逐されるのか
ー稲荷田
さて、本題です。ストレートに伺いますが、弁護士はChatGPTに駆逐されるのでしょうか。
ー勝連
駆逐されはしないと思っていますが、弁護士の役割は変わっていくと思います。
今までの弁護士の役割は、企業の法的疑問の相談窓口のようなことをすることでした。相談を受けた時、リサーチを踏まえて検討をし、大丈夫な部分や気をつけてほしい部分を回答していましたが、こうしたところはChatGPT以外のLLM(大規模マルチモーダルモデル)ができるようになっていくと思います。
ー稲荷田
丸々置き換えられてしまう可能性があるのでしょうか。
ー勝連
丸々ではないですが、結構な部分が置き換えられる可能性があると思っています。検索や統合といった作業は機械やAIの方が得意なので、複数の判例や基準、文献を瞬時に集めてきて、それを統合することは確実に人間が勝てる領域ではないと思います。
これからの弁護士の役割と必要なこと
ー稲荷田
では、これからの弁護士の役割はどうなっていくのでしょうか。
ー勝連
かなりコンサルタント寄りになると思います。
クライアントの現状を把握して一番いい選択肢を提案したり資産を与えたりする役割になっていくと思います。クライアントが思いつかなかった課題や、新しい気づき、協業案など、先を見越した提案をしていくような弁護士が活躍するようになると思います。
ー稲荷田
この動きは既存の弁護士事務所でやられていることなのでしょうか。
ー勝連
あまり一般的ではないかなとは思います。
これができるようになっていったら、市場価値は高くなり、貴重な存在になっていくと思います。ただ、、そのためにはビジネスサイドの経験が絶対必要だと思います。
会社は法律を守るために存在しているわけではなく、企業価値や売り上げを上げる先に社会に何か提供したい価値があるから存在しています。ここを意識できるようにならないといけないと思います。これには、ビジネスサイド・経営者は何を考えているのか、どういうことを実現したいのかということを理解するのは必須だと思っています。そのため、弊所でも、これからは弁護士がスタートアップに出向する制度を作っていこうと思っています。
ー稲荷田
その出向制度が実現したら、弁護士にはスタートアップでどのような経験をしてほしいと思われていますか。
ー勝連
経営企画は弁護士はやりやすいと思いますが、セールスなど泥臭いところをやってほしいです。特に、セールスは、ポテンシャルはあるけれどやったことがないからできないだけの人もいると思うのでやってほしいですね。
ー稲荷田
セールスを特におすすめする理由はなんでしょうか?
ー勝連
テレアポをかけて何百件断られても嫌でもできる人って、チャレンジする枠が外れると思うんです。テレアポだけじゃなくて、"やってみたいことないけど意外とできた"という経験を積んでもらうには、セールスがいい経験になるんじゃないかなと思います。
関連情報
■レガリア法律事務所HP
http://legalia-partners.com/
■勝連X(旧: Twitter)
https://twitter.com/KojiKatsuren
■勝連Facebook
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■Podcast「New lawyers -これからの弁護士-」
・Spotify
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・Apple Podcasts
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・Youtube
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パーソナリティのご紹介
![](https://assets.st-note.com/img/1705546998799-htGk1lLz0c.jpg?width=800)
「スタートアップと社会をなめらかに繋げる」をミッションに、スタートアップやスタートアップ支援業の広報PR支援に従事。SNSや音声配信が強みで、X(Twitter)のフォロワーは1万超、100以上のPodcastコンテンツの企画制作配信の実績を持つ。新卒入社したSansan株式会社ではエンタープライズ企業や官公庁向けの営業に従事し、Web3/NFT業界に転身。地方創生NFTスタートアップの営業責任者を経て広報室を立ち上げ、Chief Communication Officerに就任。起業家の情熱や素晴らしい事業を世の中に広めるべくJobTales株式会社を創業。
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