刑事裁判修習

刑事裁判の修習では、裁判所の刑事部に配属されます。

刑事部には、民事部と同じように

裁判官の机の島があり、その隣に司法修習生の机が置かれ

そこで裁判官の仕事を見ることになります。

民事裁判修習との大きな違いは2つです。

一つは、刑事裁判では公判の前に

つまり裁判が開かれる前には

証拠は一切裁判所に提出されません。

これは、起訴状一本主義というものでしたね。

起訴状しか、裁判所には提出されませんので

この点は民事裁判とは大きく違います。

また、刑事裁判では民事裁判と違い、

和解で終わるということがありませんので

刑事裁判官の主たる仕事は

判決を書くという仕事になります。

何がカオスなのかと言いますと

やっぱり刑事事件の被告人の方々は

変わった方が多いので、法廷がカオス状態になることがあります。

司法修習生は、法廷の傍聴席ではなく

バーの中の端っこにある司法修習生席に座ります。

そこで、勾留されている被告人であれば手錠腰縄を付けられて

法廷に入ってきます。

薬物事犯で泣きながら反省の弁を述べる人

交通事故事犯で自分は悪くないと逆ギレする人

法廷でいきなり叫び声を上げたり、踊りだしたり、歌いだしたりする人

様々な被告人がいます。

自分が投獄されるかもしれないという極限状態で

人の色々な本質的な面が溢れ出てしまうのかもしれません。

このような法廷の様子や

検察官の立証活動

刑事弁護人の訴訟活動

判決文の起案などを行うのが刑事裁判修習です。

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