集合修習では絶対やってはいけないこと

さて、集合修習です。

集合修習とは、和光で受ける修習のことを言います。

司法修習生は各クラス60人くらいのクラスで分けられていまして

例えば東京修習だと、300人くらいいますので

4から5クラスに分けられることになります。

他方で、一番少ない釧路修習で7人、

秋田で約20人、前橋で80人など

修習地の裁判所に規模により各地の修習生の人数は変わりますので

例えば、愛媛、高知、香川で一クラスを構成するクラスもあります。

このクラスで、司法研修所の教官の授業を和光で受けるのが

集合修習です。

司法研修所の教官は、民事裁判、刑事裁判、検察、民事弁護、刑事弁護

それぞれ一人ずつで合計5人います。

昔ドラマで司法修習をテーマにしたものがありましたが

これは集合修習を舞台にしています。

民事裁判、刑事裁判では主に判決起案、

検察では捜査、公判手続

民事弁護、刑事弁護では弁護士として知っておくべき職務倫理等の

授業を受けることになります。

刑事裁判、検察、刑事弁護の合同で模擬裁判もありますので

結構楽しいです。


さて、本題のやってはいけないことですが

1つ目は、二回試験の準備を怠ることです。

60人のクラスのうち、二回試験に落ちるのは一人程度です。

ですので、司法試験とは真逆の

落ちた人の方が少ない試験ですので、落ちた人のデータがほとんどありません。

ですので、こうすれば落ちないという対策が取りづらい試験です。

しかも、周りの人は皆司法試験をパスしてきた人ですから、

集合修習が進み、二回試験が近づくにつれ

「もし、私だけ落ちたらどうしよう・・」

というプレッシャーを感じてくることになります。

これはこれで、結構大変な時期です。

また、余談ですが、和光には地方から出てくる人のために

いずみ寮という寮がありますが

ここに入ると、色々なドラマがあります。

大昔には、いずみ寮で違法薬物を使用して

窓から飛び降りた修習生がいました。

また、いずみ寮に異性を連れ込んで・・

なんていう話もあるようです。

司法修習生として罷免されないようにしないといけませんね。

あと、司法研修所にはグラウンドや体育館

食堂もありますので

さながら大学のようなところです。

息抜きにサッカーをしたりする人もいます。

そして、楽しい集合修習の終わりには

お待ちかねの二回試験が待っているわけです。

(続く)

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