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司法試験・答案の書き方

司法試験の論文答案は、挫折しやすいところです。

毎年、「弁護士になりたい」と思った何百人という大学生が

これをクリアできずに司法試験を撤退していきます。

ただ、実は、全然難しいことではないので

このnoteを参考に勉強を継続してください。


何が難しいかと言うと

類似の試験がないからです。

皆さん、大学入試を含めて、試験でA4で8枚くらいの日本語の解答を書いたことがありますか?

普通はないと思います。

大学入試でも、せいぜい、A4で1枚くらいですよね。

それをやらなければならないので、最初は誰でも面食らうのです笑

何を隠そう、私も最初に受けた論文答練の答案は、何も書けず

白紙で出して

一緒に受けていた大学生カップルに白い目で見られました笑

あの屈辱は忘れられない笑

それはさておき、誰でもこういう経験はしますので

気にしないことが大切です。

むしろ、基礎講座を受けておらず、又はは論証をある程度用意していなければ

何も書けないのは当然です。

対策はこうです。

まずは、何より全体のイメージが大切ですので、合格者の手書きの答案を読んでください。

市販もされています。

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これで、「字下手だなあ」とか、そんな程度で良いのでイメージを掴んでください。

次は、答案に書く部品を揃えていきます。

基本的に、法律の問題では事案、AさんとBさんがCした、とかが出題され

それに対する解答を書くことになります。

もっと言いますと、事実に法律を適用して、一定の結論を導く

これが法律の論文答案の大枠になります。

もっと細分化します

答案では以下の順に書くと良いでしょう

①事実 「AさんはBさんとCをしている」

②問題の指摘 「法○条では、Dを規制しているが、Cを規制していないので、AとBの取り扱いが問題になる」

③論証 「趣旨からすれば☓☓。なので△△と解すべき」

④あてはめ 「本問ではAさんとBは○○しているので」

⑤結論 「○となる」

この順番で書くという訓練をしていく必要があります。

事前に準備できるのは、典型論点に対する論証部分だけです。

論証というと毛嫌いする人もいますが

ある程度答案を書けるようになるまでは典型論点の論証は理解して

暗記してしまった方が早いです。


あとは、これらの部品を構築していって答案を完成させることになります。

難しく見えるかもしれませんが、答案を書いて

採点してもらえば

だいたいどういうものか分かってきます。

まずは、ここで挫折しないこと

それが一番大切です。

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