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小久保監督の美しい野球について思うこと

シーズンが始まる前にオフシーズンに色々とあったけどホークスに頑張ってほしい!という気持ちを伝えたかった。

就任会見で美しい野球を掲げた小久保監督、この発言はだいぶなじられていたがホークスファンも精神論ありきの発言のような気がして少し嫌だった。

小学生の時からホークスファンだが、その時の主砲だった小久保選手は「自分にも他人にも厳しい人」というイメージだった。幼ながらそのこわさが苦手だった。
その苦手意識が払拭されるのはだいぶ先のこと、社会人になってからだった。当時、私はこの仕事でやっていけるか悩んでいた。その時にたまたま手に取ったのが引退したばかりの小久保さんが出した「一瞬に生きる」だった。
本書を読んで、一流の選手が自己啓発本を読んでかつ実践し自分のものにしていると思わなかった。びっくりしたとともにその努力と実行力にすごく感銘を受けた。

話はかわって、3ヶ月ほど前にたまたま山口周さんの話を聞く機会があった。彼の著書「世界のエリートたちはなぜ美意識を鍛えるのか?」にはVUCAの時代のサイエンスの限界について述べられている。ここでいうサイエンスは全てを数値化することを意味していて、普遍化するつまり差別化を喪失することを示している。
現代のようにシステムの変化が早すぎる世界においては、既存のパターンやフレームワークにとらわれず、新しい視点や発想を生み出すことが求められる、直感や感性に基づく「美意識」が必要であることを説いている(曲解してるかもしれないので詳しくは本書を読んでいただきたい)

ホークスは2009年からiPhoneを全選手に配布し、映像やデータを確認できるようにしデータサイエンスを取り組んできた。他球団もそれに追随してきた。
2010年代は日本一6回と群を抜いて強かったホークスもここ3年は優勝から遠のき、去年は最終戦でBクラスの可能性があるくらい苦しい戦いを強いられている。まさしく、これはサイエンスの限界を示しているのではないのだろうか。そして強さを取り戻すためホークス戦士には美意識を鍛えることが求められているのではないだろうか。(と小久保監督は考えている気がする)

明日はシーズン開幕!小久保監督の目指す美しい野球で日本一を目指してほしい。がんばれホークス!!

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