残酷な今
夜は
誰にも等しく
朝も
残酷な程
律され訪れる
どんな陽が目に刺すか
どんな闇が背中を包むか
愚かしくも
全て己の瞳孔に映し
嘆くばかりで
この冷たさを忘れてしまう
過去の出来事
に
鍵をかけた
これからは
頑なに唇を閉ざし
冷ややかな水面のように
燃え上がる松明のように
過ごしてゆけたならいい
全てを信じ
受け入れ
包んで
傷ついたなら
涙し
幸せならば
高らかに笑い
そんなふうに
いれたならよかったけど
わたしはきっと
あなたを嫌いにはなりきれない
そんなものを抱えたまま
この身体が朽ちるまで
あなたを思い
燃え尽きれたならいい
凍てついたと思っていた
わたしの心は
ひとときとは言え
やさしい鼓動
を
暖かな孤独
を
刻むことが出来たのだから
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