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環境を自ら選ぶことの重要性 - ヨーロッパに行って感じたこと -

2月は動き回りました。名古屋の企業視察、ICC Fukuoka参戦、後半は4泊でマドリードとパリへ行ってきました。個人的に初ヨーロッパでビクビクしながら向かいましたが、無事帰ってこれてホッとしています。

「発想力は移動距離に比例する」という言葉が大好きで、普段の思考プロセスを外す目的も兼ねて長旅に出ました。結果としては「大正解」で、五感を通じた貴重な経験ができました。

特に感じた「環境」について、僕なりの考えを書いてみます。


①環境によって習慣が作られる

今回僕は初めてのヨーロッパだったので、言語はもちろん、街の雰囲気や文化など、全く想像がつきませんでした。当然、自分が当たり前だと考えていたことが、全く当たり前ではないこともたくさんありました。電車の中で電話する、歩きタバコ、飲食店やホテルのサービスレベル、ウォシュレットがない(切実…)等々。

スペインに着いて、空港から市内に向かう電車でポンと置かれたティッシュ
サービスかな?と思ったら、使った人はお金取られるシステムだった…
普通に使いそうになったw

そりゃそうでしょって思うのですが、僕は日本という地に生まれて、平和で安全な環境を与えてもらってきて、それを当然だと思って過ごしてきました。言い換えるとこれまでは環境に「育てられてきた」とも言えます。

そんな心地よい環境で育ってきたからこそ、知らず知らずのうちに思考に「キャップ」がされているのでは?とも思います。

特に日本は「●●しなければいけない」という責任感も強く(それが悪いと言っているわけではありません)、特に会社で働いていると本人の意志が潰されてしまうシーンも多々あります。

小さい頃は「なんで?」と聞いていたのに、いつの間にか「まぁ仕方ないかな」となり、忙しいのも重なって目の前の事象を深く考えなくなっていく。

これって環境要因も大きいと思うんです。大人になると周りの人もそうすることが「当たり前」のような風潮になるから。

プラド美術館

この「当たり前」を感じたのが、世界三大美術館の一つと言われているプラド美術館に行った際の出来事です。

平日お昼の14時ごろにいったのですが、客層の半分くらいが団体や観光客、2-3割がシニアの方、もう2-3割がファミリーで来られている方でした。

このファミリー層の多さにビックリしました(日本の美術館に1-2度しか行ったことないので、日本でもそうかもしれませんが)。

小学校低学年くらいのお子さんを連れて、中にはベビーカーを押しながら2-3時間かけて回っているわけです。

おそらくお子さんとの会話は「この絵は●●という人が●●年くらいに●●というキッカケで描いたものだよ」みたいな感じでしょうか。それで「君はこの絵をどう思う?お父さんはこんなことを感じたよ…」というような会話を普段からしていると考えるとすごくないですか?

モノの見方、感性、考える力、こんなものが自然と養われる環境にある。

もちろん日本に全くないというわけではありませんが、そのような環境で育って来なかった私としては衝撃でした。

「人生は習慣の積み重ね」のような言葉をよく耳にしますが、習慣を作っているのは自らが置かれている環境です。習慣を変えることが人生を変化させる一因だと思いますが、そもそもの土台である環境を変えることができれば、もっと大きな変化を生み出せて、新たな習慣=>人生に繋げることができるかもしれません。

習慣作りは環境要素が大きい、という1つ目の気づきでした。

②環境が変化を勝手に促してくれる

冒頭にも書いた通り、日本の勝手が全く通じません。普段は「こうあるべき!」としていたことが「あ、こうしなきゃいけないのね」と自ら環境にアジャストしていかないと何もできない。というか生きていけないかもしれないです。

それがストレスになるかもしれませんが、自らの意志で乗り込んでいるのであれば、変化を受け入れることは苦痛ではないはず。

よく「成長痛」と表現されたりしますが、一定の成果を出すまでには「我慢」の時期が必要の例えで、スポーツや仕事では分かりやすいですよね。自身が得たいものを得るために、結果が出ない時期も歯を食いしばって地道な努力を繰り返す。

今回の旅で現地に住んでいる友人2名(共に元同僚)に会いましたが、そんな変化も難なく受け入れられるくらいの「目標」「希望」があるからこそ、成長痛の過程もきっと楽しんでいたんだろうな、と思えるような表情で話していたのが印象的でした。

一度きりの人生、せっかくなら広い世界を見て、たくさんの人に出会った方が楽しい。仮に失敗しても「ネタが増えてラッキー」くらいの感じで受け入れられるポジティブさで生きていきたいですね。

日本はルールや規律がしっかりしていて安心感がある一方で、そのレールから外れてしまう人材を良しとしない傾向(こうあるべき!)が未だに強いかなと感じます。

どっちが良い・悪いではないですし、僕も日本が大好きです。

ただ、もっと寛容に、もっと個人の意見を大切にされて、みんなが笑いながら過ごせる環境にいた方が人生楽しいんじゃないか?そんなことをスペイン・パリの人たちを見てしみじみ感じました。

環境は自分の思考プロセスに変化をもたらしてくれる。2つ目の気づきでした。

最後に

環境を求めることは大切な一方で、環境を「選べる」立場になることも必要です。

自ら行きたい場所に、行きたいタイミングで行けるようになるためには、様々なハードルがあります。

そのハードルを乗り越えるためにも、まずは目の前の仕事でしっかり成果を出すべく頑張ります。

最後は大前研一さんの有名な言葉で締めたいと思います。

人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの方法でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

ロンシャン競馬場にて
ゴール版付近からパシャリ
日本馬の悲願を願ってきました!

それでは!

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