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日記 20200731


<将棋>

元奨励会員アユムさん。奨励会は、日本将棋連盟のプロ棋士養成機関。元奨といったら折り紙付きの棋力です。

ハム将棋vs裸玉やってる動画が242万再生で一番伸びてますね。


こ、こんな手あるの!? 本当に驚かされた仕掛け  三間飛車 VS ???

2020/7/19 (17分)

対抗形で囲い合ってると突然、居飛車側から玉側の端攻め(1:20~)。この局面での是非はともかく手筋としては覚えておきたいです。狙いとしては香交換、あわよくば歩を垂らしてのと金作り。


もう棒銀は怖くない!藤井聡太棋聖の棒銀対策が素晴らしすぎた…【将棋ウォーズ実況】

2020/7/25 (29分54秒)

角換わり棒銀に対する対策。現代将棋は「後でよいなら後回し、その手を急ぐところに使う」ので、▲7八金も保留してるんですね。だからこそ成立する対策が▲1五銀(2:15~)に対する▽4五角(2:50~)。▲7八金と上がらせて後手が主導権を維持します。

▽4五角の狙いですが、次に先手が▲2四歩から銀交換を狙うと▽同歩▲同銀のときに▽2七歩と飛車を止める手を用意したもの。これに突っ張って▲3三銀成▽2八歩成▲3二成銀と攻め合うのは、▽2七角成が次の▽4九馬を見せてめちゃめちゃ早く後手優勢となるので先手無理筋。

▲2六飛と浮いて▽2七歩を避けておくのも手筋ですが、この場合は▽2二銀▲2四歩▽同歩▲同銀▽2三歩▲1五銀▽1四歩で棒銀が討ち死に。以下、▲2六銀と逃げる場所を作るため飛車を動かし角取りの先手を見せようとしても、

(1)▲4六飛は▽2七角成と後手に馬を作られて先手敗勢。

(2)▲2五飛と一つ浮いて角取りを見せるのも▽3三桂!がぴったりで▲4五飛▽同桂なら▽5七桂成と銀取りの両狙いが残り、収拾がつきません。

したがって▽2七歩を防いで先手は▲3八角と受けますが後手は▽2二銀と引けば2筋が受かるというわけ。これで先手の棒銀が遊んだまま。以下は▽5四角から早繰り銀に持っていき▽8六歩・▽7五歩などで飛車先突破・9筋の端攻めを見て困らない、というのが後手の主張です。


ノーマル四間飛車絶滅の危機!?藤井棋聖の四間対策が完璧すぎる…

2020/7/29 (31分11秒)

典型的なノーマル四間飛車vs居飛車穴熊での作戦。四間飛車側は▲6五歩・▲6七銀型になりやすいのですが、そこを狙って居飛穴側が動きます。仕掛けは簡単、居飛車の飛車先を突き捨てて△4五歩で角交換を挑むだけ。角交換には居飛穴が桂馬で取って(俗にいう"パンツを脱ぐ")守備力が弱まる代わりに飛車先が破れるのが大きいという主張。分かりやすく龍を作って指しやすそうです。

この動画での見所はまだあって、6:00~苦しくなったアユムさんが角金交換から食いつこうとしますが、相手の方が▽3二龍!と回ってきた手が研究と思われる好手。以下▲3四歩▽4四銀▲同歩で桂取りが残ったものの、▽4五桂!(7:30~)が次の一手クラスの好手。取られそうな桂馬を空跳ねで捨てながらも、▽3四龍拠点を除去しつつ先手陣の急所に直射させる味が良すぎます。9:00あたりまではアユムさん敗勢を覚悟したものの、相手の緩手に乗じて盛り返して逆転勝ち。さすがの実力でした。



※トップ画像は、みんなのフォトギャラリーからお借りしました。

※記事が多くなったので、案内用の記事を作りました。


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