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2023年6月ボカロリスニングⅠ



はい、6月のボカロリスニングです。

ボカロ曲を聴く時間の捻出が難しい……
あれもこれもと欲張りなので、計画を立てる時間を惜しんでる……それが良くないのは分かってるのですが。


6月上半期・下半期TOP5は上記を参照。
すでに記事を書いた上記以外の曲から紹介していきましょう。


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アナログロマンス / 初音ミク

2023/6/24 darakuさん

アナログロマンス もう一度だけ
時を騙し 夢を見たい
透き通る水は こんなにも迷いなく澄んで
アナログロマンス 変わり続ける
僕らは遠ざかる愛を眺めながら
少しづつ 君のこと忘れて行くなら
もう君にさよならしなくちゃな

darakuさんの6月曲。

優しくエモい、失恋を振り返る歌。これだけすっと耳に入ってくる音作り、そうそうできないですよ。



とあ - ケムニマク - ft.羽累

2023/6/25 とあさん

はい見えます 脱出経路一切無し
押し付けがましい 膨らましきった邪 白々しい
躾もなんもなっちゃいない温室系 ほんとしつけーし
こんなんと同じケージ閉じ籠って 現実を演じずに堅実に誠実に…って
なんて無理じゃん こんなリージョン どこにリーズン

とあさんの最新作は、これまでの優しい作風とは一変し、ダークで大人っぽいジャジィなお洒落曲です。これがまたCeVIOの新人・羽累(HARU)の声質に合ってて良き。

歌詞を追うと、相手の子供っぽさに諦めて、煙に巻きつつ教育しないと駄目ね、と言ってるようです。恋人なのかな? 親子っぽさも感じる歪な関係が見えてきそう。




チームメイト/HoneyWorks feat.初音ミク

2023/6/28 HoneyWorksさん

歌いたい踊りたい
明日すら待てない
"好き"だけじゃ伝わらない
この想いは何?

挑みたい叶えたい
不安すら楽しめ
大丈夫離さない
僕らの結び目は

ほどけない

常に若者に寄り添ってきたハニワさんの新作は、プロジェクトセカイへの提供楽曲のセルフカバー。

大人が失ってしまった、真っ直ぐな心を歌い上げる王道の青春ソング。プロセカへのリスペクトとして、ミクさんの瞳に映る四色はモモジャンメンバーカラー。また、周囲に散らばる小道具にも意味があります。

(参考)

チームメイト / MORE MORE JUMP! × 鏡音レン

2023/6/28 曲・詞:HoneyWorks、歌:MORE MORE JUMP! × 鏡音レン



孔雀 / 初音ミク

2023/6/20 ATOLSさん

花札 燃え 灰となり山々
舞う火の鳥よ
山火事でも愛となりて

花開くバンクシア
極彩のサングリア


ぱっとして 瞳 サイケデリア
はっとして 見惚れてしまえれば
何度でも でも届かない

我 天邪鬼な孔雀

ATOLSさんの新作は、孔雀の極彩色な羽根に題を取った、美しく中毒性のある和風VOCALOEDM

サイケデリアな感覚に身を委ねたくなる音楽です。



カッティングパイ / 鳴花ヒメ

2023/6/3 晴いちばんさん

奪えてしまった
君の辞書から好きの二文字が
取り戻せないように切り分けて
忘れてしまった
レガシータイプの好きの気持ちを
上書きできる代わりなんて
絶対にいちゃだめなの

晴(はる)いちばんさんの新作。

完璧にお洒落なkawaii future bass! ノンストップで突っ走るリズムの刻みが、鳴花ヒメちゃんの可愛い声と調和してるのが天才すぎる。EDM好きなら聴いて損はさせない逸品。

(参考)

デビュー当時は”中学生ボカロP”の晴いちばんさん、2023年現在でも、まだ高校生のはず。こうした10代ボカロPの行方も気になります。

(下記事参照)



カレンの清掃 / 香椎モイミ feat. 星界

2023/6/9 香椎モイミさん

過敏な命深く鎮めたいどこか遥か遠くへと
見つからぬように上手く出来たら
本物の涙になる そんな気がして

「幸福でいることなんて、大したことじゃないよ」
そう言ってほほ笑む貴方の心は正反対ね 

背中に触れても良いかな?前に不安があるのです
他人との関係に己を見出す罪が消える日まで

香椎モイミさん新作は、豪奢なビロードで織ったような三拍子曲。

完璧主義で退廃的な世界に憧れた彼女(カレン)は、きっと自らの不完全さに絶望してしまったのでしょう。”清掃”されてしまったのは果たして……

星界の使い方も上手いですよね……聴き惚れてしまいます。



孤独な夜をあといくつ / feat. Mai

2023/6/16 傘村トータさん

生きててよって泣いてくれた
傍にいるって言ってくれた
孤独な夜をあといくつ
越えたら君に会えるだろうか

消えないでって泣いてくれた
味方だよって言ってくれた
孤独な夜をあといくつ
耐えたら隣並べますか

弱者に寄り添ってきた傘村トータさんの新作ピアノバラード。

トータさんの作品には、いつも泣かされるんだ……SynthesizerV AI Maiの声も素晴らしい。涙を抑えて朗々と歌っているかのようです。辛いことがあった人には聴いてほしいですね、傘村トータさん。


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まだ数作は紹介したいものの、やたら長くなってもいけません。
これぐらいにしておきます。

2023年6月のボカロ作品も6000件超え
せめて1割ぐらいはチェックしたいですけど、かなわぬ夢なのでしょう。

それでは、次回のvocanoteで。



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