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第13回　名古屋リスナー会　非紹介曲

lefthorse


※トップ画像は、「Life is tasty!/燦鳥ノム【オリジナル曲】」（作曲：じんさん）からスクリーンショットをお借りしました。問題があればご指摘ください。


先日の名古屋リスナー会で紹介しきれなかった作品を挙げていきます。実際の会では3曲しか紹介できなかったので、ほとんどが非紹介ということになりますが、さてさて。


１．Original, 初音ミク／ シャボン（蜂屋ななしさん）


純白のシャボン、シャボン、泡立てよう
潔白な愛だけが両手で掬えるから
シャボン、シャボン この心は
貴方だけを頼り包まれている

蜂屋ななしさん、2019年5月29日投稿の新曲。歌い手のめいちゃんver.との同時投稿。それぞれ素晴らしく、4曲目が回ってきていたら実際どちらを紹介しようか迷っていたと思います。絶品のスウィングに包まれて、サビで歌われる「シャボン、シャボン」の掛け声の鮮やかなこと！　新作ごとに失速せず磨きをかけてくる蜂屋ななしさんに今後も要注目です。

めいちゃんver.も貼っておきますね。


２．『泣いては花を見る』尾北ねむ。feat.歌愛ユキ（尾北ねむ。さん）

いいよいいよ忘れていいよ
私が重荷になるくらいなら 
いいよいいよ泣いてもいいよ 
貴方がそれで楽になれるなら

尾北ねむ。さん新作、2019年5月30日投稿。水面をぱちゃりと蹴飛ばしているユキちゃんの絵は、msyさんです。切ないのに優しく暖かいバラードで、後ろで細やかなサウンドコラージュが響いているのが心地よいです。そこに人生の過ちを許していく歌詞を乗せていくのが、大変にエモい。ユキちゃんの声もまた実によく合うんだ……ありがとう、尾北ねむ。さん。


３．Step by step / 市瀬るぽ feat.鏡音リン（市瀬るぽさん）

ここに君がいるから　そこに音があるから
奇跡なんてなくても　言葉のせ歌うんだ
君に届けたい僕の歌が　きっとそこに在るんだ
それが僕らの音だから

市瀬るぽさん、2019年5月31日投稿。一聴して分かる通り、マジカルミライ2019楽曲コンテスト応募作です。光を目指し手を伸ばして、届かなくても諦めず歌い続けるリンちゃんの爽やかポップ。これで落選とか、マジミラコンテはほんと魔窟ですな……鏡音ファンなら何はともあれ聴くべし！！


４．雨雲のレイ / kokone（つららさん）

その先に太陽はあると信じ
いや必ずあるんだから
そっと　そっと　憂いなく耳をすませた
海風に綻ぶは雨雲のレイ

つららさん、2019年5月25日投稿の新作。爽やか疾走系VOCAROCKですが、あまり聴かない曲調だったので紹介したかった。2番頭に入るところでテンポを歪めたり、ラスサビ前にダークに転じて溜めたり、様々な工夫がされています。ディストーティドな成分を散りばめてると言うか。kokoneちゃん採用というのもポイントです。


５．【結月ゆかり(あ子)】Judas【オリジナル曲】（あ子さん）

without youが欲しいんでしょう　お生憎様だわ
散々な結末の続きは夢見ない主義なの
お目出度いあなたの描く　幸せな後日譚は
B級コメディみたいで　下らない、笑えもしないわ

あ子さん、2019年5月31日投稿の新作。調声は、傘村トータさん。「愛と呼んでもいいでしょう」と同じコラボの作品です。ジャジィで格好良く、お洒落なピアノスウィングに聴き惚れてしまえ！　乱れた感情を抑えながらも確かに込めてくる、ゆかりさんの歌い方も大好き。サビコーラスで支えるミクさんも素敵です。聴いておくべき良作。


６．Zero In Zero - 久遠千歳 MV（曲：samayuzameさん、歌：久遠千歳さん）

空白のライフ 屈託しない
生きていける気ない
飽き足りてる 生命讃歌
本能以外 曖昧な媒体
甚だファジーな業だ

曲：samayuzameさん、歌：久遠千歳（くどうちとせ）さん、2019年4月1日投稿作品。久遠千歳は、不老不死を謳いつつ「早く楽にしてくれませんか」とプロフィールに掲げている「にじさんじ」所属のVTuber。V界隈でも恐るべき歌唱力の持ち主で、「昏迷の味 ／ 久遠千歳」など出色の歌ってみたを幾つか投稿されています。今作「Zero In Zero」は、久遠千歳の不穏でダークな世界観を打ち出した書き下ろし。部屋の翳に満ちたラップが乾いた諦念と死の匂いを運んでくると、エモさではとても表しきれない感情を全身に浴びて言葉を失うのです。


７．Life is tasty!/燦鳥ノム【オリジナル曲】（曲：じんさん、歌：燦鳥ノムさん）

貴方のために　準備されてる　
この世界の味を
好きになれるように　愉しめるように
ゆるりと、気楽にお付き合いしましょうか

曲：じんさん、歌：燦鳥ノムさん、2019年5月28日投稿。燦鳥ノム（さんとりのむ；SUNTORY NOMU）は、2018年8月に登場したサントリー公式バーチャルYouTuber。企業系VTuberとしては結構さまざまな動画をあげて活動してますね。冷蔵庫から登場する119歳にしては清楚（ぉぃ）な声質で、歌ってみたも素敵です。今作は歌手デビューとなるオリジナル楽曲。

華やかなポップソングで、MVも鮮やかに美しく、このままCMで流れても何の違和感もない完成度。というか流してください。サントリーの好感度も上がりそうだし。AーB－サビのどれも良いのですが、2番サビ後のCメロ、ここの落ち着いた清涼感が特に好きなのです。じんさん凄いな、と素直に思える作品です。

なおVTuber楽曲の選定には、上記の「Zero In Zero」と同じく、ゆーくんさん作成の「ボカロP×VTuber」リストを参考にさせて頂きました。こちらで謝意を申しあげておきます。


以上、心に引っ掛かる作品が一つであれば幸いです。候補として考えていたた他作品も以下に貼っておきますね。



夏になると、寒色系サムネの作品が好みになる左馬でした。

それでは今日はこんなとこで。

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