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第42回 名古屋リスナー会 選曲紹介


※トップ画像は、シアトリカライフ / 初音ミク」(ふなばらさん)よりスクリーンショットをお借りしました。問題があればご指摘ください。


2021/11/3(水・祝)13:45~17:00、Discord上で第42回名古屋リスナー会が開かれました。主催は、茜涼夏さん。参加者は、ちるぶさん、めの人苔氏さん、そして私・左馬の計5名。苔氏さんのネームが感情さんになってた気がするw

残念ながら、私は所用があって15時半には中座したため、5曲ほどしか選べませんでしたが……いつも通り良曲が聴けた素晴らしい月でした。以下で、私の選んだ作品を紹介していきます。


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1.シアトリカライフ / 初音ミク

2021/10/21 ふなばらさん

感傷に感けている

2020年5月に初投稿されたふなばらさん、2021年に発表した3作品の最新がこちら。可愛くキレの良いお洒落なミクノポップで、失恋模様を表現しています。MVではミクさんが映画館の前で人待ち顔をしながらうろうろしてますけど、結局待ち人は現れず。2:58~3:16、独りで映画を見る間奏部で、ぐっと抑えてくるのが素敵な演出です。ラストにこちらに近寄ってきて……なんとそうMVを終わらせてくるのか。小粋だなあ……もっと知られてほしい作品。イントロが好きなら最後まで見てほしい。

イラストやMVの担当表記がないので、ふなばらさんご自身が全部やってるのかな。それなら一作品仕上げるのに数か月かかるのも納得できますね……ぜひ次の作品も見てみたいボカロPさんです。


2.【蒼姫ラピス】地を這う妖精 / 深海夢望

ニコ動版:2021/10/15、YouTube版:2021/11/14 深海夢望さん

じゃあ、盗んだ秘密をもって
誇りを失せた いくつかの羨貌はきっと
ひた願う 可憐な身体と一つ
歪な約束も 包んで慰めて生きてきた

深海夢望(ミミミミ)さんは、2018年10月から活動されているボカロP。私は2019年この夏が終わる前にで知りました。ツメアトも好き。

ロック調を得意とされていて、ボカコレ2021秋参加している今回の紹介作品「地を這う妖精」爽やかなVOCAROCKです。しかし王道というだけでなく、随所に工夫されたメロディの遷移と、汗と泥が見えるような青春の歌詞に惹きつけられますね。ラストをポエトリーで〆る構成も素晴らしい。ミミミミさん、伸びてほしいな。

(参照)

【初音ミク】この夏が終わる前に/深海夢望

2019/6/8 深海夢望(ミミミミ)さん ※爽やか夏ロック

【紲星あかり】ツメアト / 深海夢望

2019/12/18 深海夢望(ミミミミ)さん


3.【初投稿】東亰舞踏 / flower

2021/11/1 曲:Ariさん、絵:がーこさん、MV:kairiさん

これが初投稿という、期待の大型新人の登場! 現時点ではこの作品のみの投稿である模様。とにかく一度聴き始めたら、最後まで心地よく聴けてしまう時点でリスナー側の負け。ニコ動ではもう38万再生いってますね。MVも素晴らしくて、このまま商用行けるレベル。

転生(有名P引退後の新人偽装;覆面投稿)やプロの犯行を勘ぐられても仕方ないクオリティで、ギターやドラムの使い方が玄人はだし。絶妙に掠れる花ちゃん(v_flower)の声遣いも好みで、これはボカロ畑に十二分に親しんだ方だと思いますよ。まあ転生とかは(悪事してなきゃ)私は特にどうとも思わないんで……良い作品を見せてくれるなら何も構わんです。


4.Guiano, 可不 - 違

YouTube版:2021/10/24、ニコ動版:2021/11/2 Guianoさん

あなたが傍にいてくれるだけで いつか忘れたことをふと思い出せる
大人になるための対価 涙と共に流れていった
上手く笑顔になれなくても 自分が分からなくなっても
君が君を信じられなくても 僕が君を信じてあげるからいいよ

Guianoさんは、2014年に13歳での初投稿から継続して新作を発表されてきたボカロP。IAマスターでしたが、2018年ごろからv_flowerそして最近ではミク・可不も使用。今年1/21に21歳の誕生日を迎えた若き才能です。今後は基本的に自分の声で歌っていくのかな。紹介作品のように「合成音声と歌ってみた」形式でもよいので、たまにボカロも使ってあげてくださいね。

紹介した「違」は、違うことを恐れず共にいようとする気持ちを、平易な言葉で歌うトロピカルハウスで、可不とともにデュエットしているのも歌詞に沿うエモさを感じます。若者の心を捉えるわけだわ。

(参照)

再生数が伸びている代表作は、「スーパーヒーロー」「死んでしまったのだろうか」など。

Guiano - スーパーヒーロー (feat.IA)

2018/4/14 Guianoさん

Guiano - 死んでしまったのだろうか (feat.flower)

2018/7/16 Guianoさん


5.【鏡音リンレン】レビテト【オリジナル曲】 

2021/10/30 パトリチェフさん

浮遊しているみたいだ 所在のないこの世界で
inside? outside? left or right?
それさえ見失ってしまう

お洒落な鏡音R&Bの大家、パトリチェフさん。2010年以来、時折ブランクはあるものの、鏡音リン・レン作品を投稿されてきました。紹介した「レビテト」は最新作です。Levitateは、宙に浮遊する、浮揚する、の意味。冒頭で引用されている歌詞は、ジャズの代表的なスタンダード・ナンバーであるMisty · Erroll Garner (1954)から。

霧の中を飛ぶ飛行機の中で着想され「Misty」と名付けられた逸話を持つ曲で、歌詞中のmistyは「霧の中のように曖昧」というより「相手のことを想うと目が潤んでしまう」というニュアンスの方が近いようです。

本作「レビテト」で互いの姿が見えない場所ではクールに構えているリン・レンですけど、その実は相手の事を本当に思ってるからこそ、相手がいない普段の時間がどうでもよく思えてしまうのかもね?

(参照)

パトリチェフさんの代表作だと「エンゼルフィッシュ」「グラスアート」「サンセンチメーター」あたりかな。「CHAIR FOR TWO」も好き。

【鏡音リン】エンゼルフィッシュ【オリジナルPV】

2013/7/25 パトリチェフさん

【鏡音リン】グラスアート【オリジナルMV】

2014/10/27 パトリチェフさん

【鏡音リン】サンセンチメーター【オリジナル曲】

2015/7/2 パトリチェフさん

【鏡音リン・レン】 CHAIR FOR TWO 【オリジナル曲】

2013/2/15 パトリチェフさん


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いかがでしたでしょうか。

先月ほどの量にはならないですが、11月初頭の開催だったため紹介候補作品にはボカコレからの曲もたくさん。多少は先月との重複もあると思います。「地を這う妖精」は先月紹介し損ねたボカコレ作品でしたし。もちろんボカコレ以外も含めて、お気に入り作品を連貼りしていきましょう。


※視聴できますよ!


だいたい、こんなとこでしょうか。

他には、

グッバイ宣言 - Chinozo / Covered by 朝日南アカネ

2021/10/28 曲:Chinozoさん、歌:朝日南アカネちゃん(にじさんじ)

などが候補でした。


では、今回はこの辺で失礼します。




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