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おせんべいのおはなし。

こんばんは。

れふとで御座います。

私はど田舎出身なのですが、
実家にいた時、いつもお菓子コーナーがありました。

それをそれっぽい器にいくらか入れて、来客があった時アソートみたいな感じで
いつでもお菓子とお茶を出せるようにしていました。

子供の頃の私はそのコーナーを学校から帰ってきては開けて、
「無くなる!やめなさい!」
と、母親によく怒られていました。

その中にはいつも色々な種類のおせんべいがあって、
1個くらい食べてもいいかな?と怒られながらもバリバリ食べたりしていました。
チョコとおせんべいを交互にいただくのは生ハムとメロンのようで、
子供の頃は悪魔のコンビと思っておりました。

それが、

実家を出て上京したから、
または大人になったから、
もしくは来客が頻繁には訪れない場所へ来てしまったから。

いつの間にか私はおせんべいを食べる事がなくなってしまいました。

それでも、たまにあったかい緑茶とおせんべいのセットを頂いたりすると
どうしても実家を思い出します。

どれが一番とも言うわけでもなく、本当にバリバリと食べていた気がします。

曲がりせんべいや王道の醤油のおせんべい。
思い出すとその場で涙が出そうになります。
おばあちゃんのぽたぽた焼き。

甘いものやサクサクした優しいものまであるのですから素敵な世界です。

ぬれ煎餅なんかもこれまた良い変化球ですし、
海苔巻せんべいなんて永遠に食べられますよね。

どちらかと言うと丸太っぽいやつよりも、
平たいタイプの海苔巻煎餅が大好物でした。

うん…。

ハッピーターンだって、
最早あれもおせんべいでいいでしょう。
高島屋とかでたまに頂くおせんべいアソートなんてのも、
洒落乙でいいじゃないですか。

うんうん…。

ゴガガガガガゾンっ
みたいな、ビジョン揺れるくらいのハードなやつ。
あれなんてジ・おせんべいですよね。

ジ・おせんべい。

しっくりは、来ませんね。
でもいいのです。
いいの。

うんうん、うん…。

ほんで、

ほんで。



サラダ味。


なんぞ?



「サラダ味のサラダは、サラダ油のことです」
サラダ油がまだ高価だった1960年代、サラダ油をからめて塩をまぶしたせんべいが作られました。その頃の時代の背景として、純日本風の「塩味」とするよりは洋風の「サラダ味」とした方がおしゃれではないかということで名付けられました。
亀田製菓(本社・新潟市)


サラダ味はサラダは入って、ない。


なんて事でしょう。


サラダ味のおせんべい、ライトでとっても大好きなのです。
その名の通り、ソフトサラダなんて名称のおせんべいも御座いますぐらいですから、御座います。

とっても大好きなのです御座います。
サラダ味がわからないのにソフトサラダて…。

なんて思ったりもしたのですが、
調べてみるものですね。

今の時代ですから、あっという間に答えが出やがりなさって…。

答えを知った上で、私はそれでもサラダ味のおせんべいが大好きですし、
これからも変わらず愛し続けたいと思います。

ろくに食べることもないのに。


ただ、それにしても少しだけ複雑な気持ちにはなりました。

私は何十年も、サラダの入った体に良いおせんべいを食べていると思っていたのですが、

油を、愛してしまっていたのです。


知らない方がいい事って、あるのかもしれませんね。

それでは、和室の香るど田舎でいつかお会いしましょう。
今夜もどうか、良い夢を。

おやすみなさい。



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