浮気と修羅場とブーメラン

こんばんは。

れふとで御座います。
人生、生きていると何度か修羅場を体験することって、ありますよね。

私は割と修羅場多めの人生を歩んできている方だと勝手に思っているのですが、
まだ経験した事がない修羅場のジャンルについて教えてもらった事があったので、
その貴重な体験談を今回はシェアしたいと思います。


この話は以前にも登場頂いたエツオ君(仮)のお話になります。
ある日ふと、彼は気付いたそうなのです。

同棲している彼女が浮気をしていて、家に男を連れ込んでいる

と。

しかし、証拠もなしに問い詰めるのは勘違いだった場合、彼女との関係にヒビが入ってしまう可能性もある為、
エツオ君は慎重に証拠集めをしていました。

しかし髪の毛一本、それらしい証拠は見つからない為、
しっかりと対策をしているのか、
それとも気のせいだったのか…と、疑う心を消し去ろうとしていました。

しかしエツオ君は音楽マンだったので、ツアーの に回る事もあり、
正直なところ、ツアーどころではない
気が気じゃない状態でのツアーだったと思われます。

そして、

その嫌な予感は確信に至ったと言う事です。

「おい、ツアーの間だけじゃないけど、お前男連れ込んでるだろ。」

エツオ君は確信を持っていた為、
キツく彼女に言い放ちました。

「何言ってんの?そんな事するわけないじゃん。」
「しらばっくれんなよ。バレてんぞ。」
「は?証拠でもあるって言うの?」

二人の関係が、このまま終わってしまう可能性さえ否めません。
しかし、浮気を許してしまう事は決して良い事ではありませんから、
心を鬼にしてエツオ君も詰め寄ったのだと思います。

だって、お二人がとっても仲良しでお似合いなのは、私が一番知っているのですから。


「物とかの証拠は確かにどうとでも出来るからな。だからそう言えるんだろ?
でもな、俺には確信があるんだよ。」

「なんだようるさいな。だったら言ってみなよ。」

「俺のベットで男とヤってるだろ?
枕に知らねえ男の匂いがすんだよ」


浮気をするだけではなく、エツオ君のベッドで浮気をしたと豪語したのです。
知らない男の匂いが枕からして、ツアーから帰ってきた際には
寝室に入っただけで知らない男の匂いがしたと言うのです。

エツオ君は確信に満ちた表情、つまりは別れる覚悟でそれを言ったのだと思います。


そして彼女は、こう告げたのです。


「それ、お前の匂いだよ。」


「…はい?」



悲しいかな、枕の匂いはエツオ君からで始めた加齢臭だったと言うのです。

「嘘だろ?」
「嘘じゃないよ。今度他の人に嗅いでもらいな。」

「…。」

巨大なブーメランとなってしまいエツオ君は安堵と悲しさで膝から崩れたとの事です。

加えて、加齢臭って自分では気が付けないのだなと私はその時強く、強く心に刻みました。
男女関わらず出る人は出ると言う加齢臭ですから本当に恐ろしいです。

職場の皆さんには異臭、加齢臭、普段の私とは異なる匂い的なものを感じた際には、遠慮せずに教えて欲しいとお願いしています。

自分で気がつく事も出来ずに異臭を振りまいているだなんて、
大の大人だって声を出して泣いてしまいます。



今ではエツオ君はご結婚されてお子さんにも恵まれています。
浮気じゃなくて本当に良かったですねエツオ君。
これからもお幸せに。

今度お会いする時には炭系の消臭力をお持ち致します。

それでは、皆様も枕にはお気をつけくださいませ。
良い夜を。

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