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同棲に関してのアレコレ

担当と同棲している、なんて話をよく聞く。
付き合ってなかったり、付き合っていたりと関係性は様々である。
以前ホストと同棲していた時の話を書いたが、そのホスト以外にも同棲したことがある。

共通して言えるのは、一緒に居ない時の不安感が結構ヤバい、と言うことである。
仕事なので仕方ないとは言え、女相手の商売である。
普通のカップルであれば「浮気だ」と詰めることが出来るようなことも、「仕事だから」と耐えなくてはならない。

指名客や初回客など誘われている様を目の前で見るのだ。
時にはダイレクトに「ホテルに居る」だとか「好き」だとか女の子から言われている様子も目にする。
マトモな神経ではやってられない。
散々寝て、起き抜けに「おはよう」もなく他の女に電話を掛けたりなどもする。
昼夜問わず携帯が鳴る。
深夜早朝は本当にキツい。

「ホストと同棲してて毎日帰って来るとか稀だよ」などと他者から言われたほんの少しの安心材料を糧に心のバランスを保つのである。

ここら先はもう、彼をどれだけ信用出来るかどうかの問題になって来る。
日々の言動や、連絡内容の真偽などを積み重ねてお互いの信頼度を上げていくしかない。

どんな小さい嘘でもめくれたら、他も嘘なんじゃないかと勘繰る羽目になるし、普段からいい加減な行動をされていたら本当のことを言っていても信用なんか出来るはずもない。

「傷つけたくない」と言う気持ちから来る優しい嘘だとしても、めくれたら嘘は嘘なのだ。
めくれるようならはじめから本当のことを言うべきである。
1つの嘘が今までの信用を壊す。

ある程度の信用が出来た後は、慣れの部分も大きいが、比較的穏やかな心境になるものである。
とは言え、不安感が全くない訳ではない。
仕事を理解する自分と、嫌だと思う自分の板挟みなのである。
これらはどちらも本音だし、がんばれと言いながら、行かないでと思っていたり、自分の中のアンビバレントと戦うのである。

そうは言っても好きな男と寝食を共にするのはやはり良いものであるし、幸せを感じることも多い。
一方で、生々しいその生態を間近で見ることとなるので、それなりの覚悟も必要である。

家の中でパンツ一丁だったり、酔っておかしなところでおしっこをしようとしたり、だらしない姿も目にする。
ホストだって普通の人間だし、普通の男なのである。

相手がホストであると言うだけで、一応彼氏彼女と言う立場としての同棲しかしたことないが、ただの担当と同棲しているなんて話を聞くと蛙化しないんかな?と余計な心配をしてしまう。(大きなお世話だが)

そこら辺のきちんとしたサラリーマンと同棲するより色々な覚悟が必要である。
ちなみにわたしは部屋を借りる際、いつ追い出してもいいように自分1人でも家賃が払える部屋を選んだ。

個人的には色恋はセーフである。
セーフと言うか、仕事に必要なものだと思っているから、仕方ない。
だが、本営と枕はかなり抵抗がある。
もともとそのような騙す行為は好きじゃないし、例え仕事上でも自分以外に彼女面する女が居ることが耐え難いのである。
仕事上どうしても避けれない局面があることも承知しているが、極力避けて欲しいと思っている。
女の子を泣かせることが仕事ではないだろう?
あとは枕はもうシンプルに嫌だし、性病を貰いたくないと言うのも正直大きい。

この様に普通なら心配しなくても良いようなことさえ視野に入れていないといけない。
覚悟はしているが、人間なので揺らぐ時もあるのである。

もちろん、ホストじゃなくても不倫や浮気をする男はたくさん居るし、悲しい思いをしてる女の子も同じ数だけ居る。
だが、それは発覚してからの話であって、ホストの場合は初めから自分が傷つく覚悟をある程度しておかなければならない。

全くもって人生の無駄遣いをしていると思う。
それでも好きになってしまったから腹を括るしかないのだ。

店に居る時にどれだけかっこよくキラキラしていようとなんとも思わないのに、家でパンツ一丁で涎を垂らしながらだらしなく寝ている姿を見て、たまらなく愛おしく感じている自分に

「頭イカれてんな」

とツッコミを入れつつタバコをふかすのである。


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