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お世辞について

言葉というのはその人の価値観や学んできたこと、生活がとても出やすいものであると思う。
この人は本をたくさん読むんだろうな、とか、この人は配慮に欠けるな、とか。

難しい言葉を使うだけが頭がいいとは限らないし、専門的な言葉を噛み砕いて万人にわかるように伝えられる人は賢いと思う。

ホストと言う生き物は容易くかわいいとか、きれいだとか言ってくる生き物である(言い方)
自分の程度をよくわかっている身としては、かわいいだとかきれいだとか言われても何もピンと来ない。
「ふーん(  ˙༥˙  )」と思うのみである。
これはわたしの場合、あからさまなお世辞と分かるからである。

お姉さまは本当にかわいい人であったので、「外見について褒められすぎて響かない」と言っていた。(すげえな)
「中身のない薄っぺらい褒め言葉」なのだそうだ。

じゃあ、何なら良いのか?と言う話になるが、お姉さまの場合、元々かわいいが更に努力でかわいいを維持している訳で、そこを褒められると嬉しいと言っていた。
わたしの場合は服とか持ち物とかこだわっているところを褒められると嬉しい。
どうせお世辞を言うなら中身を褒めてもらうと「お?」と思うのである。

通り一辺倒にかわいいだのきれいだのとお世話を言われたところで別に悪い気はしないが、思慮の浅さと語彙力の無さにに呆れて終わりである。

やはり長く続いた担当と言うのは、そのあたりもすごく上手だった。
褒められる部分に納得のいく理由がある。

わたしが担当さんと話さないと自己肯定感が地の底に落ちるロジックもここにある気がする。
褒めてくれることに信憑性があるのである。
○○だから〜、○○してるから〜、とちゃんと納得出来る褒めをくれるのだ。
アホ面下げてかわいい、きれいを連呼する輩とはここが違う。この辺りで人としてのスペックの差が出るのだろうな、とまで思う。

以前、とんでもなく語彙力の無い上に嘘が下手くそであろうホストと出会ったことがある。
「すごくいい!」というので「何が?」と突っ込んだところ、

「あー、うーん…ほら、うん、いいよ!すごく!
うん、おっばい!」

と言うしょうもない答えが返ってきた。
ここまで来ると、一周回ってなんか許してしまった。
と言うか、爆笑した。

彼は今どこでどうしているのだろう。
なんか憎めないキャラだったので、それなりに周りの人に愛されているかもしれない🙄

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