インターン初日

本日からインターンが始まった。わくわくどきどきの気持ちで家を出たところ、私の気持ちを曇らせるように、雨が降っていた。ここ何週間、いや一ヶ月以上降っていない雨が今降るか? 

幸先がよろしくないと思いつつも、駅に着くころにはやんでいた。電車に乗り込み雨の様子を気にしながら最寄りの駅に近づいているときに、靴を履き替えた。災難だ、数日前ヒールを履いたところ、両足に靴擦れを患い、ヒールで歩くたびに寿命が削れる思いをしなければならなかったのだ。

いやいやながらも靴を履き替え、電車から降りる準備をして降りようとしたところ座席に傘を忘れたことに気が付いた。三秒ほど迷い、初日に遅刻をするというリスクを見捨てることができず、傘を置いてきた。。。

そんな私をあざわらうかのようにオフィスまであと数分のところで大雨が降ってきた。着ていたシャツもずぶぬれ。災難は続き、今日に限って小さなハンカチしか持ち合わせてなかった。結果的に、オフィスの受付のおばあさんに、会議室よりも先にトイレの案内をされる、思い出せば恥ずかしいインターンの幕開け。

こんなふうに始まったインターン。先が思いやられる。(笑)

しかし仕事が始まってみると、みんなとてもやさしく、とてもカジュアルな雰囲気で仕事をできる環境がそこにあった。

今は一日目を終えて、明日に備えて早く寝たいものの書き留めておきたいことを思いついて眠い目をこすって書いている。詳しい事業内容を飛ばしたことを許してほしい。

書きたかったこと、それはなぜ自分がこんなにも、頑張れるのかということだ。

仕事自体はオフィスアワー内で納める。それがオーストラリア流である。でも私は、家に帰っても本日聞いたこと、明日すべきこと、今日わからなかったこと、すべてもう一度見直している。効率が良くないということもあるかもしれないが、多分どれだけできていても、同じことをしているはず。

なぜ、がんばるのだろうか。

一つは、その会社に本当に貢献したい(役に立ちたい)と素直に思っているからだと思う。たとえインターンであっても、しっかりとした目標を設定してその目標を与えられた期間内で達成するべく計画をたて、実行している。正社員として働いたことはないものの、正社員と同じようなことをさせてもらえてる以上、会社に貢献することでやりがい、満足感、達成感を感じたいと思うのである。自分にかかっている責任感を強く感じなければいけない状況にあるわけではないが、プライド、やる気、モチベーションが自分の中にあるから、できることはやりたいと、自発的に思うのである。大事なのは、やらなければいけないと思っていないことである。

そのプライド、モチベーション、やる気についてもう一度深く考えてみる。

プライド。インターンだけれども時給をいただいて、一緒に働かせていただいている以上、自分は誇りとプライドを持ちたいと思う。自分がこの人なら一緒に働きたい、ちゃんとやってくれるだろうと思われて採用された以上、それくらいのパフォーマンスをして当然だろうという考えだ。

このインターンは事実上、四週間タームで設定されている。しかし結果を残して、認めてもらい、インターンの設定期間を延ばしてもらい、より長い時間関わることのできる可能性もある。私は自分が惜しみなく力を入れることで、そのチャンスを得たいと思う。これは俗にいう、向上心というものであろうか。期待されるものよりもさらに上にいきたいと思う気持ち、向上心、言い換えると、モチベーションの産物である。モチベーション(インターン期間延長)があるから、向上心(期待以上の結果を残したい)がうまれる。人は期待していたものよりもっと良いものを手に入れたとき、期待していたものを受け取るよりも満足度は倍増するだろう。私はこの限界的な満足度を追及していきたい。それが人と自分により多くの満足を与えると考えているから。

私のやる気はどこからでてくるのだろうか?ずばり、この機会を逃したくない、最大に生かしてやるんだという、もったいない精神。せっかくこの機会をいただけたんだから、全力で取り組んでいっぱい失敗して学んでいかないともったいない。と思う心。どこからでもやる気を振り絞って取り組む傾向がある。

自分はこれからもこのようにプライドと誇り、向上心、やる気を持った人間でありたいと思うか?

答えはイェスである。

プライドは自分の中での最低ラインを維持するために必要だ。最低ラインを設けることで、自分がどれだけ無力になっても、自分の中にあるプライドを思い起こして、食らいついていきたい。無屈の精神といったところであろうか。そうすることで、ピンチをチャンスに変える起爆剤を持ち続けるのだ。

しかし、時にすべてを投げ出したいときがあるかもれない。そんな時は私は投げ出してもいいと思う。その仕事に対するプライドを捨ててもいいとは思うが、自分という存在に対してのプライドは捨ててはいけない。自分はこんなものでは終わらない、自分はすべて捨てて、もう一度這い上がっていくんだ、と。結局、プライドは持ち続けていきたい。

次にモチベーション。先述した通り、モチベーションは向上心を芽生えさせるという点が重要だ。私は死ぬまで向上心を持ち続けていたい。向上心は成長の糧である。私はいつも同じ場所で、同じ人と出会い、同じ作業をする、このような変化のない日常はつまらないと感じてしまうタイプの人間だ。毎日違うことに触れることで、毎日違う発見を生み出す。一つ一つ異なるピースを集めて、パズルを作り上げるように。そのピース探しを存分に楽しみ、パズルが出来上がったら、また違う、ピースの多い、少し難しいパズルに取り組みたい。それができたとき、より大きな達成感を感じれるだろう。私、前より成長したな!と確認しながら。それが一生続いていけばいいなと思う。成長しながら、パズルができたときの達成感(幸せ)を一生を通してかみしめ続けたい。死ぬまで成長するために。自分の手でしっかりと成長をつかんでいくために。

やる気について。やる気は、、、あるものにはあるし、ないものにはなくてもいいかな(笑)。好きなものに取り組むときはやる気なんて出そうと思わなくても出てくるし、嫌なものに関しては、やる気を出そうと思うだけ徒労だ。やる気は主体的なものではない気がする。むしろ、対象に対して付属的なもの。やる気をだすこと、それは、どれだけ好きになれるかということ。やる気を出す、ではなく、好きになってみることが一番手っ取り早い。好きになれなかったらもうそれは、ほかに好きなものを見つけるべきだと思う。

インターン初日というタイトルにも関わらず、冒頭のおっちょこちょい話を除き、気づけばすべて自分のありたい姿について、まさに自分のことについてしか書いていない。文章を書くということは、果てしない可能性を秘めている。頭で考えるよりも驚くほどに、話に深みが出てくる、醸造されていい感じである。基本的に私は文章をかきながらストーリーを作っていく。ストーリーをもとにした文章でないからこそ、自由度が高い。それゆえ、この文章を書いているこの時間がとても楽しい。最近の趣味のようだ。

ここで、今日話したこととつながりが見えてきた。やる気の話。好きなものをしているときはおのずとやる気が出てくる。文章を書いているときは、読み手(将来の自分)の気持ちになり、少しでも上手に文章を書こうとしている。やる気を出している感覚は一切ないものの、付属的にやる気がついてきた。

こんな風に好きなことをできる人生にしたい。

さてさて、その好きなことを探しに行こう。






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