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ツタヤを数年ぶりに訪れて考えたこと ~斜陽化レンタルビデオ店の再興を~

子供がDVDを借りに久々にツタヤに行った。近年、映画を観るときは劇場かスマホ、あるいは、ネットレンタル(ぽすれん)というのが習慣だったので実に久々にレンタル屋さんに訪れたことになる。
陳列棚に並ぶDVDジャケットやポップを久々に目にして、意外に楽しかった。ジャケ買いならぬ、ジャケ借りしたくなった。あと、ツタヤならではの「この映画が面白い」コーナー。不覚にも知らない古今東西の作品がけっこう並んでいて、新鮮な驚きがある。名作だけでなく、B級ものや、怪しいホラーとか、そうそうこの感覚!昔はレンタルビデオ店というと、ほんと海千山千の作品が並んでいて、それを物色するだけでも面白かったものだ。1時間近く悩んだこともあったっけ。そういうのを思い出した。結局、借りたのはジブリやディズニーなどの子供向け3枚と、私向けの韓国映画(「天命の城」)1枚だけ。冒険はしてないんだけど、今度行ったときは、とびっきり怪しいのを借りてみたいと思う。

今の世の中、小売店舗というのはオンライン店舗に押され、斜陽化。そのせいか、「体験型」を合言葉に、店での買い物(レンタル)そのものをレジャー化しようという流れだ。(※そういう私も体験型ゲームの事業に関わっているのだが機会があればまだ今度)私が上で触れたような、ツタヤの面白さというのも一種の体験型だ。しかし、それは私のノスタルジーや映画好きという志向があったから成立したものであり、今のツタヤが体験型店舗として本格的にコンセプト設計されているわけではない。むしろ、斜陽化店舗の代表例だろう。ツタヤのフランチャイズ店舗は減少に転じているのだ。

この予兆というのは、ituneやネット映画配信が流行りだした10年以上前からあったことであり、当時私はツタヤのCCCグループに勤める幼馴染と喧嘩したことがある。リアル店舗なんかネットに食われてまうやんという私に対し、完全否定する幼馴染。食い下がる私に対し、ブチ切れる幼馴染。ゴールデン街で派手に怒鳴りあった。とはいえ、昔から頭脳明晰だったこいつが、なぜ分からないのか不思議だったのだが、当事者としてのプライドだったのかもしれない。今では笑い話だ。彼は今は重役になっている。

レンタルビデオ店の方はあれだが、蔦屋書店の方はまさに体験型だ。自治体の委託を受けて運営もしており、非常に未来型だなと思う。(司書の方には受難かもしれないが)古い、しがらみのあるビジネスというのは、わかっていてもそう簡単には整理できないのだろう。

しかし、レンタルビデオ店の方もなんとか盛り返せないかなと個人的には思う。例えば、noteとツタヤがタイアップして、B級作品レビューコンペとかどうだろう?文章はツタヤ店舗に実際に貼る。B級作品の目利きってけっこう話が面白い人が多かったりするので、トークショーもやってもらう。そういう人は映画愛も強かったりするし、俺なら聴きに行きたい。

ここで肝心なのは、一般の批評家とか映画俳優とかはお呼びでないということ。あくまでB級のアングラ路線。ツタヤ店舗をドン・キホーテのような「生臭い」場所にするのだ。ああ、思いつきだけど楽しくなってきたな。そんな生生しい場所が近所にあると思うと嬉しい。飲食も提供する。スペースが無いなら本売り場を撤去する。

行って、酒飲みながらトークショー聞いて、どれ借りてみようかと。はは、おもろいやんけと。noteでレビュー書いて、ツタヤに行くとそれが貼ってあるみたいな。後日、訪れると自分のレビューをディスるレビューが貼ってある。ふざけんな、てめえは何もわかってねえ、後日トークショーで勝負だみたいなバトルありのレンタルショップ。シネコンやネトフリが逆立ちしても出来ない狂気とゆるさ。それが私の体験型のアイデア。すいません大晦日なのに脱線しまくりました。

#ツタヤ #レンタルビデオ #映画 #note #CCC


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