ブロークバックマウンテン
言わずと知れた名作。先日ソウルを訪れたときリバイバル上映してたので観てきました。
自分らしく生きるということ、そして何から生きる力を得るかということについて学ばされる。
まず、ブロークバックマウンテンという雄大で美しく、厳しい大自然を背景にしているところが何よりも本作に力強い説得力を持たせている。カウボーイ2人はお互いを理解の源にし、自然を生きるよすがにする。
また、主人公たちが自らのセクシャリティを隠しながらそれぞれ持つ家族との関係がこれまたリアル。いわゆるノーマルの男でも、家庭持ちなら彼らと同じく溜息をついてしまうようなシーンの数々。セクシャリティを超えた普遍性、自分らしく生きることは時に失うものが多い。かといって諦めたなら、相応の人生を送ることになる。
何より故ヒース・レジャーの存在感。あの表情と存在感は普通じゃない。滲み出るような寂しさ、恐怖、抑制、良心、素朴さ。同性愛が今よりも偏見が強く、ときに生命の危機にもさらされるなかで、必死に世間体を気にしながら、互いを愛し、同時に家族も愛そうとした姿が染み入る。
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