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映画『ギルティ』

警察の緊急コールセンターが舞台、ほぼ電話の声と主人公の警官の表情だけで構成された異色作。ほぼネットだけで進行する『サーチ』と似てるが、もっと文学的、そしてどこかクラシカルな匂いのする欧州映画。

発信者と通信しながら、事件の真相を追求しながら、同時に主人公(警官)自身の内面にも焦点が絞られていく。電話のこちらと向こうの非対称性が対称に向かっいく展開が脚本的にも完成度高い。電話だけというアイデアもさることながら、観た人にきっちり爪痕残すぜという作品です。

警察のコールセンターという舞台設定。電話越しに聞こえる声は不明瞭だが息遣いがむしろ生々しく響き、視覚情報がらないからこそ緊張感が増す。映画における音の効果というものを再認識させられる。主人公もこの緊張トーンに合った面構え。

プルルルルという電話音が耳から離れない📞


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