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編集スパルタ塾でMVPを獲った話

コロナ騒動で大変な世の中ですが、4月の中旬から配信などを駆使して、編集スパルタ塾8期が開催されるようです。
わたしは7期生として去年の4月から今年の3月までの1年間、編集スパルタ塾に通っていました。
このページを開いた方は編集スパルタ塾に興味があるはず。そんな方に一言。

「迷ってるなら今すぐ申し込んで!!!」

以上!!と言いたいところですが、なぜそう思うのか。
そして嬉しくも7期の年間最優秀賞をいただいたので(夢か?)どうすればMVPを取れるのかを自分なりに書いていきたいと思います。(実際の課題プレゼンも貼ります!)

編集スパルダ塾の推しポイント

・菅付さんの講義が情報量の暴力

編集スパルタ塾は、編集者・菅付雅信が開講している塾です。日本で一番辛く、日本で一番身に付く編集塾!を謳っており、どんな怖い塾なんだと恐れおののいていました。いざ通ってみると、ぶつかった分だけ見返りを得ることができる、超シンプルな世界。菅付さんはいろんな雑誌の編集長を渡り歩いた人で、一見怖そうなんですが(眼光が半端ない)、アートとデザインを愛しているとてもチャーミングな人でした。
菅付さんの講義回では、編集とはなにか?(企画とは?デザインとは?もなどもある!)を二時間たっぷりみっちりと学ぶことができます。
スライドの圧倒的な量と、菅付さんのマシンガントークで、もう、脳みそがビリビリ、メモ取り必死!  国内外の広告や雑誌の事例、有名カメラマンやファッションデザイナーなど、編集の枠を超えていろんな知識を得ることができます。
紹介される菅付さんのお仕事も写真集の編集から展覧会の企画、グッズ制作まで多種多様。失敗例まで教えてもらえるので、編集ってなに?となっている人でも、そのおぼろげな輪郭を掴めるのでは?そして何より、誰と出会い何をするか。が大事なんだなと学びました。
講義初回から名言が飛び出すので、ぜひかぶりついてください!

・闘争心がばちばちに煽られる

最近闘争心を煽られたのはいつですか?
普段仕事をしていると、コンペなどないかぎり、闘争心を煽られることなんてめったにありません。いただいたお仕事を遂行する努力をするものの、わたしの場合それは、闘争心とは別のところにありました。
編集スパルタ塾は上記の菅付さんの講義回と、ゲスト講師陣に与えられた課題をプレゼンするゲスト回で構成されています。
課題はだいたい1ヶ月前〜2週間前(最短は1週間前)に発表され、ゲスト回の前日までに提出。
そこから菅付さんの目を通して選ばれた上位10人程度が、実際に講師の前でプレゼンをすることができ、プレゼンを通してゲスト賞(MVP)がひとり選ばれます。
受講生はおよそ40〜50人。そうなんです。4分の1人しか実際に課題のプレゼンができないんです。同じ受講料を払っているのに。。。まさにサバイバル!!!
だいたい講義がはじまる15分前くらいに【今日の発表者リスト】が送られてくるんですが、そのメールを開封するの、毎回ドキドキしてましたね。。
プレゼンに選ばれない時は悔しいし、選ばれたら選ばれたでゲスト賞に至らないと悔しいし、もともと負けず嫌いなので勝ってやる!!と闘争心がばちばちに芽生えました。
忘れていた気持ちが蘇りました。
ありがとうスパルタ塾。

・講師陣たちの、まさにスパルタ講評

「編集」とひとことに言っても、雑誌の編集から時代の編集、病に対するコミュニケーションまで、ゲスト講師陣から出される課題は、広く、難しく、どこから手をつければいいのか??と、途方にくれるものばかりでした。
それもそのはず。出される課題は毎回、ゲスト講師陣が本当に悩んでいたり解決したい課題だからです。そんなすごい人たちも悩まされている課題はもちろん、一筋縄ではいきません。片っ端から関連書籍をポチり、関係のある場所に赴き、土日返上で課題に向き合わないと無理〜〜〜〜。
考えて考えて自分なりの答えを出すも、正解なんてないし、いつも不安で吐きそうになりながらプレゼンに挑んでいました。(プレゼンではいつも、こいつ泣くのか?っていう震え声でやっていました。何回プレゼンしてもぜんぜん上達しませんでした反省)
そしてね、講師と菅付さんの講評がね、自分の未熟なやわらかい部分をガッッッと矢で射抜かれるように的を得てるんです。痛い痛い痛い。まじすごいです。体験してほしい。
浅はかな考えなんてお見通し。なんとなくいい感じのものを並べても一蹴される。お前はどう思うのか。何をおもしろいと感じるのか。どう世界を見てるのか。と、常々問いただされている気持ちになりました。
って書くとすっごい怖く聞こえますけど、よいところはめちゃ褒められます。特に菅付さんの褒めっぷりはすごいです。
アメとムチってこういうことなんだな??と
わたしは編集スパルタ塾で学びました。(違う)

・他受講生に刺激をガンガンうける

マンツーマンレッスンだと絶対得られないもの。それは他の受講生の視点。
同じ課題を受けて出すみんなの答えの、なんと幅広いこと。
クリエイティブ系の仕事をしている受講生が多いのですが、みんな職業はバラバラ。プランナー視点、コピーライター視点、編集者視点、デザイナー視点のいろんな課題アンサーを見ることができます。
ひとつの答えを持ってプレゼンに挑むのですが、他の受講生のプレゼンを見ていると、「なるほどこれが正解やん??」とか、「その視点があったか〜〜」とか、「この言葉がすごい!!」とかいろんな感想に見舞われます。
そしてそれに対するフィードバックは上記のごとく。ひとつの授業で、何倍ものフィードバックを得られるのです。身になりすぎる〜〜。


MVPを取る方法

前半の半年間、わたしはプレゼンに選ばれることはぼちぼちありつつも、ゲスト賞を取ることはありませんでした。つらいですよね。モチベーション下がっていきますよね。
でもそんな中で、自分の中で転機となったゲスト回のお話をしようと思います。

折り返しの10月。葛西薫さん回で、はじめてゲスト賞をいただけました。
わたし、職業デザイナーなんですけど、デザイナーやってて葛西薫知らない人っていないじゃないですか。デザイン界の七福神みたいな人じゃないですか。これは絶対取りたいって思っていたんで、取れてめちゃくちゃ嬉しかったんです。

なんで取れたのか?

葛西さんの課題はコチラ↓

「とらや」の幅広い世代にアピールする新しい商品、お店のあり方を提案せよ。
例:年配客向けにとらやのバーを作る。TORAYA BAR。
その具体的な実施案(全体コンセプト、内装、メニュー、インテリアデザイナー案、フードディレクター案などなど)
または男性客だけをターゲットにした「男のとらや」、子供客だけをターゲットにした「こどものとらや」という方向での、ブランドのコンセプトから店舗のコンセプト、商品コンセプト、広告案、グラフィック案などのブランディング案を提示せよ

それに対するわたしの課題アンサー↓


・葛西さん評
「実際にはできないかもしれないけど、とらやの幅が広がった気がした」

・菅付さん評
「企画のジャンプ力が一番あった。それでいて綺麗に着地している。」

■評価されたとおぼしき点

・自分のすきを突き詰めて走り切ったこと
・自分の得意分野をかけあわせたこと

わたし、コスメがすきなんです。
とらやの企画、まじのまじでわからなさすぎて、とりあえず赤坂本店にいこう!と日曜夜の閉店ギリギリにすべりこみました。
そこに並んでる和菓子たちが本当にキラキラしてて、ほわほわ〜となりながら帰っている途中で、頭の中でとらやとコスメと繋がったんです。
そこからテンションが爆あがりし、こういうのがあったらいいな!!という完全な妄想で突っ走りました。楽しかった〜
菅付さんには、プレゼンシートの綺麗さを褒められることがあったのですが、スパルタ塾ではそこじゃない!!と思ってました実は。でも、今回は葛西薫さん回。デザインの力も借りて、力技でプレゼンシートを完成させていったところのMVP。自分の持ちうる技術をフル活用するの大事だし、それが自分。


そしてもうひとつ、松浦弥太郎さん回
課題はコチラ↓

中国のIT企業テンセントのwechat内で、
中国ユーザーの暮らしをよりよくする、
松浦弥太郎が作る「ミニプログラム」の提案。

それに対するわたしの課題アンサー↓


こちらもゲスト賞をいただけました。

・松浦さん評
「唯一、よい暮らしとはなんだろうと考えて考えて、自分なりの哲学を出したことがよい。もう少しフックのある言葉を見つけられれば。」

・菅付さん評
「寄り道という視点がすごくよい。でもそこから派生するコンテンツは普通すぎる。こんな寄り道あるよ!が提示できると、広がっていくんじゃないか。」

■評価されたとおぼしき点

・根本から問題を考えたこと
・ひとつの哲学を自分なりに提示できたこと


ここでわたしが獲得したのは、そもそもから考える視点、課題の根本から考える視点でした。(いままで気づいてないのがやばい)
そこがブレなければ、そこをたどっていければ、おのずと企画ができていくんだと。
根本から考えて、概念を言葉にする気持ちよさを、この企画を通して知りました。
ただ、コンテンツに落とし込む力がまだまだ弱いということを実感。

そして後半は、この二回のプレゼンで獲得した視点を頼りにサバイブしていきました。
そこからは、会社の先輩に「もうしかしてそろそろ死ぬんじゃないの?」と言われるくらい(ひどい)、連続でゲスト賞を獲得していくことができ、年間MVPへと至りました。まだ生きています。ありがとうございました。

最後にこれだけは伝えたい

日々仕事をしていて、なんかうまくいかないけどなんでだろう?自分の実力ってどれくらい?自分は何が得意なんだろう?と感じいていることに対して、スパルタ塾では面と向かって鬼のフィードバックをいただけるので、自分の中の可能性がひろがるし、見えてる世界もひろがるし、まだまだ自分にはやれること、やるべきことがたくさんあるのでは!?と、社会に対する自己肯定感が爆上がりします。
毎日を悶々と過ごしていたり、なんか今の職業フィットしないとか、自分を持て余している人は、ぜひ編集スパルタ塾でぶつかりまくって、自分の固い殻をぶち破ってほしいと思います。
8期も絶対おもしろくなるはず。これから編集スパルタ塾に通える人がうらやましいです。
みなさんどうか、やりきってください!!!!!

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受!講!料!となりますが、課題を出しきり、通いきれば、絶対に自分の血肉になります。
しかも年間MVPをとると、副賞としてB&B商品券12万円分をいただけるので、なんとトントン!
いままでこの副賞を使い切った方はいないらしいのですが、新しくOPENするB&Bが、まさかの会社から徒歩1分くらいのなので、ガンガン通って使い切ろうと思います!


余談

講義、ゲスト回は毎回録音するのがおすすめです!(流出は厳禁)
わたしは通勤中などにラジオがわりに聞き返していました。
振り返りもできるし、忘れてたゲストの言葉も蘇るし、他の受講生のプレゼンも参考になります!
(深澤直人さん回、東浩紀さん回はおもしろすぎて何回も聞いちゃいました。)

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