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レデラジ♯5 「色の違いが分かりづらい」いっちーさんの日常での困りごととは?

ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくるをミッションに活動するLedesone(レデソン)のショートラジオ番組「レデラジ」

第5回目のゲストは前回に引き続き、色覚障害とADHDの当事者でLedesoneのデザイナーとしても活動するいっちーさん。
今回は色覚障害による日常での困りごとや、工夫についてお話ししていただきました!

レデラジはnoteではテキストとしてSpotifyでは、音声で楽しむことができます。

※テキスト版では読みやすくするため表現等を変えている部分があります


Ten
「ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくる」をミッションに活動するLedesoneがお届けする「レデラジ」。
モデレーターのTenです。
レデラジでは毎回様々なゲストと一緒に、Ledesoneが取り組むインクルーシブデザインに関することや、見えづらい違いの特性を持っている方と一緒にお話をしていきます。

今回のゲストは、前回に引き続きLedesoneで一緒に活動するいっちーさんです。
前回は特性や色覚障害についてご紹介いただきました。
今回はさらに深掘りして、日常の困りごとや当事者ならではの経験についてお聞きしていこうと思います。
いっちーさん、今回もよろしくお願いします。

いっちー
はい、よろしくお願いします。


色覚障害の診断について

Ten
前回、診断について簡単にお話していただきましたが、具体的にどのように診断されたのかを教えていただけますか?

いっちー
そうですね、色覚障害の診断には、よく見る色覚テストがあります。
いろんな色のドットの中に特定の色で数字が書かれていて、色覚障害がある人には見えづらく、一般的な視覚の人にははっきり見えるというものです。

色覚テストの一例正常で6、色覚特性では読めないことが多い。
正常で6、色覚特性では読めないことが多い。(引用 池袋サンシャイン通り眼科診療所)


また、逆に色覚障害の人にだけ見える模様もあります。

こうしたいくつかのテストを受けて、障害の種類を判別します。
色覚障害にはいくつかの種類があり、P型やD型、第2色覚異常。
赤緑覚異常など、色々な呼び方がありますが、赤色が見えづらい、緑色が見えづらいなど、何が見えづらいかで分類されます。
僕の場合、デザイナーになった後に診断を受けたのですが、診断後に適していない職業一覧の中にデザイナーがありました。
もちろん、色が見えないことによって命に関わるような職業。
例えば車関連や工場関連などは避けた方が良いとは思います。

日常生活での困りごとについて

Ten
ありがとうございます。
それでは、日常生活での困りごとやそれに対する対策について教えてもらえますか?

いっちー
最近では色覚障害への意識が高まってきているので、だいぶ減ってきましたが、よくあるのはデバイスの充電完了をLEDの色で示すものがわからないことです。

また、子供が発熱して顔が赤くなっても気づけなかったり、焼肉をしても焼けたかどうかがわからないので、焼きすぎることが多いです。
駐車場の空き状況を赤と緑で示されるとどちらかわからないこともあります。

Ten
顔の赤みについては対策がありますか?

いっちー
特に対策はありません。
見えないものは仕方ないと思っています。
例えば自分がお酒を飲んで顔が赤くなってもわかりません。
そのため子供の体調については、表情や言葉で判断するしかありません。

ゲームの困りごとについて

Ten
なるほど。
前回も少しお話しいただいたゲームの困りごとについても教えていただけますか?

いっちー
ゲームでは色を使うものが難しくなります。
例えば、『ぷよぷよ』のような色でパズルを解くゲームは、レベルが上がると色が増えて難しくなります。
また、最近で言うと『スプラトゥーン』のような色を塗るゲームでは、色の組み合わせによってプレイが困難になることがあります。

オンラインゲームでも色だけでプレイヤーを区別する場合、特定の色が判別できないことがあります。
例えば、ピンクのプレイヤーを追いかける際にピンクと白の区別がつかないことがあります。

Ten
ありがとうございます。
最近の『ぷよぷよ』は、色覚障害に配慮したデザインになっていると聞きましたが、どうですか?

いっちー
そうですね。
最近のゲームは対策がされていて、『ぷよぷよ』も昔ほどプレイし辛いと感じることなくプレイできるようになりました。
色覚補正モードが搭載されているゲームが増えましたが、見え方が気持ち悪くなる。ゲーム性を損なうこともあり、あまりオンにしたくないと思うこともあります。

Ten
今回は、いっちーさんに色覚障害ならではの困りごとや日常についての課題、ゲームの困りごとについてお話をしていただきました。

次回は、なぜいっちーさんが色覚障害がありながらデザインの仕事を選んだのか、その特性をどう生かしているのかを聞いてみたいと思います。
いっちーさん、ありがとうございました。また次回よろしくお願いします。

いっちー
ありがとうございました。


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