レデラジ始めます!初回のゲストは算数障害の当事者大西あかねさん
ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくるをミッションに活動するLedesone(レデソン)のショートラジオ番組「レデラジ」
第1回目のゲストは算数障害の当事者でLedesoneのリードユーザーとしても活動する大西あかねさん。
今回は「算数障害」はどういった特性なのかについてお聞きしました!
レデラジはnoteではテキストとしてSpotifyでは、音声で楽しむことができます。
※テキスト版では読みやすくするため表現等を変えている部分があります
Ten:
「ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくる」をミッションに活動する合同会社LedesoneのTenです。
今回から新しい取り組みとしてレデラジというポッドキャストを始めます。レデラジでは毎回様々なゲストと一緒に、Ledesoneが取り組むインクルーシブデザインに関することや、見えづらい違いを持つ人についてお話をしていきます。
記念すべき第一回目のゲストは、Ledesoneのリードユーザーとして共に活動を行う大西あかねさんです。大西さん、お願いします。
大西:
はい、みなさん、こんにちは。大西あかねと申します。よろしくお願いいたします。私はADHDとLD(算数障害)の当事者です。普段Ledesoneのリードユーザーとしても活動させていただいています。よろしくお願いいたします。
Ten:
ありがとうございます。大西さんは以前Ledesoneが東京で初めてイベントを開催した時に出会って以来、「知ってる?大人のLD」というイベントにも登壇していただき、今ではリードユーザーとして一緒に取り組んでいますよね。
まずLedesoneのリードユーザーとは何かを説明します。Ledesoneはインクルーシブデザインを通じて、当事者の困りごとや経験を企業の事業開発に生かす取り組みをしています。大西さんにもリードユーザーとして参加していただき、大人のLDプロジェクトや企業との連携でLDの課題について取り組んできました。
大西さん、算数障害について詳しく教えていただけますか?
算数障害とは?
大西:
はい。まず、算数障害とは数字の概念が理解できないという症状があります。例えば、0や1の意味、1+1が2になる理由が理解できないのです。四則計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)が難しく、暗算ができないこともあります。私は電卓を使って対応しています。また、時間の概念も理解しづらく、10分や5分の遅れがどのくらいの時間かすぐにわからないことがあります。
Ten:
ありがとうございます。数字に関する困りごとが多いんですね。算数障害と診断されたのはいつですか?
大西:
20歳の頃に診断されました。子供の頃から算数ができないことに悩んでいましたが、20歳で診断を受けて理由がわかり、すっきりしました。
Ten:
診断はどのように行われたのですか?
大西:
心理師さんと2〜3時間のテストを行い、算数ドリルや数字の概念に関する質問などがありました。1+1が2になる理由を尋ねられるなど、いろいろなテストを受けました。
Ten:
ありがとうございます。算数障害は発達障害の一つのLD(学習障害)であり、読み書きの困難さも含まれますが、他の症状はありますか?
大西:
他の症状はありません。読み書きはできますが、数字に関してだけ理解できないのです。
Ten:
なるほど、純粋な算数障害ですね。初めて算数障害と聞いた時はどう感じましたか?
大西:
とても驚きました。初めて聞いた言葉で、すぐには理解できませんでした。ただ、診断を受けて理由がわかったことで、すっきりしました。
Ten:
ありがとうございます。LDと言えば読み書きの困難さが多く、算数障害は珍しいですが、大西さんの話を聞いて、算数障害の特有の困りごとがよくわかりました。
今回は大西さんの算数障害についてお話を伺いましたが、次回のレデラジでは、算数障害の日常の困りごとや仕事での大変さなど、当事者ならではの経験についてもう少し詳しく聞いていこうと思います。
大西さん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。
大西:
はい、ありがとうございました。
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