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冬の教室のクラスターを考える

クラスターという言葉を聞くようになってしばらく経つ。
感染拡大を防ぐために、クラスター感染が起こりそうな場所に行かない、そもそも体調が悪い時には外を出歩かない、などの意識が根づいてきている。

しかし、よく考えるとこのクラスターというのは今に始まったことではない。
例年冬によく聞く「学級閉鎖」である。これは、インフルエンザのクラスター感染ではないか。

インフルエンザの蔓延は、冬の寒くて乾燥した環境も影響しているのだろうが、冬の教室の三密環境、寒さを防ぐために密閉した教室に、大勢の生徒が密集している、あのもわっとした環境がクラスターを生んでいたのであろう。
また、会社のオフィスで蔓延したインフルエンザだって、先に述べた教室と同じような環境のオフィスで起こったクラスターである。

新型コロナウイルスの全体像が不明確であるが、感染力の強いウイルスによる感染症がこうしたクラスターを起こすというのは、日本で暮らしてきた誰もが一度は体感してきたことだと思う。

今、それぞれが感染拡大に気を配ること、それが自分や他人の身を守ることにつながる。これは疑いようのない事実であり、大変だが続けるしかない。

しかし、今のように手洗いうがいをかかさず、部屋の空気の流れを良くする取り組みが続けられれば、冬のインフルエンザの感染拡大だって随分抑えられるのではないか、とも思っている。

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