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科学的に正しい読書術


【書籍情報】

タイトル:科学的に正しい読書術
著者:金川顕教
出版社:総合法令出版
定価:1,540円(税込)
出版日:2023年2月10日

【なぜこの本を読むべきか】

「本を読んでも、読みっぱなしになってしまう」

読書を、単に文字を目で追うのみの行為で終えている人は、意外と多い。

しかし、読書とは、読むだけの行為を指すものではない。

自分に合った書籍を選び、読書に適した環境を見つけ、学んだ内容を人に伝え、自分の行動を変化させる。

この一連のプロセスをすべて合わせて、読書と呼ぶべきだ。

本書は、読書のプロセスそれぞれの効果を最大化させるための、科学的なノウハウが凝縮された一冊だ。

本書は、以下のような方におすすめしたい。

■自分に合った読書法を明確にしたい
■自分が読むべき本を選べるようになりたい
■「読んで終わり」ではなく、活かす読書をしたい

約100冊の読書術本から厳選された科学的に正しい読書術を、ぜひあなたにも取り入れていただきたい。

【著者紹介】

金川顕教

公認会計士、税理士、作家。
会社7社のオーナー業の傍ら、起業家育成プロデュース、出版プロデュースをおこなう。
「読書で解決しない悩みは一切ない」をミッションとして1人でも多くの人に読書の大切さを伝えるため『YouTube図書館』の運営及び執筆活動を開始。
執筆活動では、ベストセラーを連発し、累計55万部以上。

【本書のキーポイント】

📖ポイント1

読書は、目的を明確化させることが重要。本を読んだあと、具体的にどのような状態になっていたいのかをイメージしてから選書をしよう。

📖ポイント2

読んで終わりにしない読書をするためには、アウトプットする前提で読むことが大切。程よい緊張感が、記憶と理解を促進させる。

📖ポイント3

読書を習慣化させるためには、楽しむことが一番大事。読んだ方が役立ちそうな本ではなく、心から読みたい本を選ぼう。

【1】目的を明確化する読書術

読後に「どうなっていたいか」を描く


たとえば、あなたはダイエットをして夏までに5kg減量したいとしよう。

しかし、5kgの減量方法は、今の時代あらゆるノウハウが確立されている。

では、次のような問いをあなた自身に問いかけていただきたい。

「あなたは一体どのような手段で、5kg痩せようと思っているのか?」

■糖質オフの食事制限をおこない、カロリー計算で徹底管理をする
■間食をできるだけ減らし、野菜やスープを多めに摂取する
■ウォーキングなどの有酸素運動を週3回、30分以上おこなう
■代謝アップのため早寝早起き実施、睡眠を7~8時間は確保する
■専門家の元に通って、食事や運動の管理を指導してもらう

上記のとおり、ダイエットをするにしてもさまざまな手段がある。

たとえば糖質オフをメインの手段として減量したい人は、糖質オフの食事が紹介された本を購入することで、読みたい内容が書かれている可能性が高い。

一方で、運動習慣を見直したい人は有酸素運動について書かれている本を購入すると、自分に合った運動方法を見つけることができるだろう。

このように、まずは、あなたが「どのようになりたいのか」をハッキリさせることが、目的を明確にする読書への第一歩だ。

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理想のために「何が必要か」を理解する


なりたい自分の未来を定めると、初めて何が必要なのかが浮き彫りになる。

一方で「自分はいま何が足りていないのか」も明確でないと、何の本を読めばいいのか、検討がつかない

あなたがなりたい未来の姿と現状を比較したとき、一体何が不足しているだろうか。

たとえば、あなたが営業マンをしているならば、次のような要素が候補に上がる。

■顧客と信頼関係を築くコミュニケーションが取れていない
■顧客の潜在的な課題を引き出すトーク力が足りていない
■顧客に断られるのを怖がって、クロージングができていない
■商品プレゼン力はあるが、顧客の悩みを傾聴できていない
■一度は購入してもらえるが、リピーターやファン化ができていない

上記はあくまでほんの一例だが、同じ「営業」の本を読むにしても、自分に足りていない部分が何なのか?によって、読むべき本が大きく異なるのだ。

傾聴力を磨きたいにもかかわらず、プレゼン力について主に書かれている書籍を購入した場合「なんだ、当たり前のことしか書いてない本じゃないか」と不満を抱くだろう。

しかし、本は何も悪くない。その本を選んだあなたに責任がある。

このように、理想の状態を具体化した後は現状の自分と比較して「理想の状態になるために、一体何が必要なのか?」を明確にしてみよう。

何が必要なのかが明らかになれば、たとえ営業の本が数多く本屋にあったとしても、目当ての書籍を見つけやすくなる。

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「どのような本を読むべきか」を見極める


最後は、実際に書店に行って本を選ぶのみ。

しかし、いくら未来の理想と足りない点を明確にしたとはいえ、似たようなテーマの書籍は数多くある。

その中から、どうやって本を選べば最大限の学びを得られるだろうか。

結論として、以下の3つを意識することをオススメする。

■書店に行って目についた本を手にとってみる
■著者がその分野で実績があるか調べる
■目次を見て課題解決に繋がるかを確認する

まず、直感的に目に入ってきた本は積極的に読んでみるとよい。

目についた本を開いて、シンプルで読みやすくてわかりやすいかを確認しよう。

人によって、図解が多い方が頭にすんなり入る人もいれば、対話式の方が理解が深まる人もいる。

自分に合った本を選ぶためにも「この本なら読めそう、面白そう」という感覚を大事に選書しよう。

次に、著者の実績だ。

著者の情報は、裏表紙に記載されていることが多いため、購入前に一度チェックしてみよう。

たとえば、税金に関する本を読みたい場合は、インフルエンサーが書いた書籍よりも税理士が書いた書籍の方が専門的かつ信頼度も高い。

SNSでフォロワーが多い、知名度が高いだけで選書をせず、しっかり著者のプロフィールや実績を調べることが大切だ。

最後に、目次を見てあなたの足りない点を補ってくれる内容が書かれているか確認してみよう。

いくら読みやすい本かつ実績のある著者でも、あなたの課題解決や自己成長に繋がる内容が書かれていなければ意味がない。

まず本を開いて、自分の課題を解決してくれそうな目次を見つけよう。

次に、気になる目次の中から1つ実際に読むとよい。

全部の言葉の意味が分からなくても、心配は不要だ。

すべてを理解する以上に、著者の文体や図解の有無など、全体を通して本書があなたの持つ課題解決に繋がるか否かを確認することが重要だからだ。

「読みやすいし、自分が求めている情報が書かれていそう!」と感じたら、迷わずレジに持っていこう。

【2】アウトプット前提の読書

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