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「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術
【書籍情報】
タイトル:「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術
著者:高松智史
出版社:実業之日本社
定価:1,760円(税込)
出版日:2022年12月8日
![](https://assets.st-note.com/img/1714996834548-g6m3BWyNt5.png?width=1200)
【なぜこの本を読むべきか】
周りを見渡せば、選択肢は複雑化し、誰にでも当てはまる答えというものはなくなってきている。
人生という大きな視点で見れば、より複雑だ。
そんな時代だからこそ、私たちは「答えのないゲーム」の戦い方を身につける必要がある。
本書は、「答えのないゲーム」で後悔のない選択ができるよう、考える技術を紹介した一冊だ。
本書は以下のような方にオススメしたい。
■思考が浅いと言われる
■すぐに答えを求めたがる
■議論が苦手
「考える力」はスキルであり、技術だ。
よって、誰でも身につけることができる。
本書を読めば、あなたは「ゲーム」に強く、楽しめるようになっていく。
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【著者紹介】
高松智史
一橋大学商学部卒。
NTTデータ、BCGを経て「考えるエンジン講座」を提供するKANATA設立。
本講座は法人でも人気を博し、アクセンチュア、ミスミ等での研修実績がある。
YouTube「考えるエンジンちゃんねる」の運営者。
著書に『変える技術、考える技術』『フェルミ推定の技術』などがある。
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【本書のキーポイント】
📖ポイント1
「答えのないゲーム」では、これまでの答えを追い求めるやり方では戦っていけない。
📖ポイント2
「答えのないゲーム」では、「ファクト(事実)から言えること=示唆」をベースに行動する必要がある。
📖ポイント3
「答えのないゲーム」では、議論を円滑に進める技術「B〇条件」を身につけることで、人間関係に亀裂が入らずに済む。
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【1】「答えのないゲーム」の世界
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「答えのないゲーム」とは何か?
私たちは自然と「答えのあるゲーム」の戦い方をしている。
何かを解こうと思った時、
「答えはこれ!」→「合ってる? 間違ってる?」→「違うか。ではこれ!」→「当たり!」→「OK」
と、上記の思考で戦っている。
しかしこれは、正解を目指すゲームの攻略法だ。
今の時代、「大企業に就職すれば将来安泰」とか「結婚して家庭を作り、子どもを育てることが正解」などと一言で言うことはできない。
「答えのないゲーム」、つまり明確な正解がない時代では、答えを追い求めるやり方で戦っても生き残ってはいけないのだ。
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「答えのないゲーム」の戦い方3ルール
「答えのないゲーム」で戦うために、まずは3つのルールを覚える必要がある。
➀プロセスがセクシー
②2つ以上の選択肢を作り、選ぶ
③炎上、議論が付き物
上記は本書のメインとなるため、ぜひ暗記、暗唱しておこう。
それでは、「➀プロセスがセクシー」から説明していく。
「答えのないゲーム」では、「答え=解答」だけ見たところで解説書があるわけでもなく、正しいかどうかは判断できない。
だからこそ、「プロセス」が最高で非の打ち所がないのだから、その「プロセス」から導き出した「答え」は最高だ、と捉えることが重要なのだ。
簡単に言えば、「答え」単体→「プロセス」+「答え」である。
たとえば新規事業の立案を任され、2週間後にプレゼンをしなければいけない場合。
思いついた1つのアイデアだけに飛びつかず、
「24ステップというセクシーなプロセスを愚直にやることこそが、セクシーなアイデアを生む唯一の手段である」
という捉え方をしてほしい。
ちなみに「24ステップ」というのは、著書の大好きな本である『ビジネス・クリエーション』のサブタイトル、[アイデアや技術から新しい製品・サービスを創る24ステップ]に記されているものだ。
さて、ここまでが1つ目の戦い方である。
次は、「②2つ以上の選択肢を作り、選ぶ」について。
意識すべきは、「絶対的」な答えがないのだから、「相対的(他との比較において成り立つ)」に答えに近づいていくしかない、ということ。
その上で、「2つ以上の選択肢を作り、選ぶ」=選択肢の比較感で“より良い”ものを選ぶのだ。
比較して語ることで「なぜ、それを選ぶのか?」を言語化できるようになる。
先ほどの新規事業の立案でいえば、セクシーなプロセスを経た上で、
「アイデア2つ以上は当たり前、新規事業であれば8つくらいのアイデアを作る。それが自分の価値である」
というふうに考えていただきたい。
最後は、「③炎上、議論が付き物」について。
「答えのないゲーム」をしている限り、その仕事の終着点は必ず議論である。
3ルールの中でもっとも苦手意識を持つ人が多いのは、「議論には炎上が付き物であり、傷つくし傷つけてしまいそう」と思っているからだろう。
先の新規事業の例でいえば、たとえプロセスがセクシーであり2つ以上のアイデアを挙げられたとしても、「私と意見が違います」という人は必ず出てくる。
答えは無限にあるわけだから、異なる意見が出てくるのは当然だ。
もしも異なる意見が出てこないのであれば、参加者がポンコツか、あなたが偉すぎるかのどちらかである。
よって、炎上するほどのやりとりがあることを想定しておこう。
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【2】示唆
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