どんな場面でも会話が途切れない 一生使える「雑談」の技術
【書籍情報】
タイトル:どんな場面でも会話が途切れない 一生使える「雑談」の技術
著者:渡瀬謙
出版社:大和出版
定価:1,760円(税込)
出版日:2024年2月16日
【なぜこの本を読むべきか】
雑談に苦手意識を持つ人は、「自分が何かいいことを言わなければいけない」と思い込んでいる。
しかし本当に意識すべきは、「相手にたくさんしゃべってもらえばいい」ということだけなのだ。
本書は、どんな場面でも会話が途切れず、ラクに話ができるようになる“相手ファーストの雑談”を紹介した一冊だ。
本書は以下のような方にオススメしたい。
雑談は、なんとなくの感覚でやると苦しくなる。
まずはきちんとした方程式があることを理解しよう。
【著者紹介】
渡瀬謙
1962年神奈川県生まれ。明治大学卒。
精密測定機器メーカー、リクルートを経てデザイン制作会社(有)ピクトワークスを設立。
後に事業を営業マン教育の分野にシフトして現在に至る。
超内向型の性格だったが、リクルートで営業をやっていたときには入社10ヶ月で全国営業達成率トップを達成。
【本書のキーポイント】
📖ポイント1
「雑談がうまくなりたい」の先には、5つの真の目的が存在する。
📖ポイント2
話題選びにおけるコツは、相手が話しやすい話題を探すことだ。
📖ポイント3
話を広げるときは、相手の言葉をいちいち言い換えないようにしよう。
【1】雑談の基本&大原則
雑談には5つの目的と効果がある
「雑談がうまくなりたい」という気持ちの先には、真の目的が存在する。
その目的を明確にすることで、やるべき道が見えてくる。
以下、雑談における5つの目的に加え、付随する効果をまとめてみよう。
雑談の前提は、あくまで相手に意識を向けることにある。
いつまでも「雑談が苦手な自分」に意識を向けていては、真の目的に辿りつくことはできない。
◽◽◽◽◽◽◽◽◽◽
“理想の雑談”は、相手が気持ちよくしゃべること
ここで、著者がインタビューを受けたときの話をしよう。
新しい本が出ると取材依頼を受ける著者であるが、インタビューする側には色々なタイプが存在する。
著者は基本的に無口なので、インタビュアーから聞かれたことに対しても必要最低限の言葉で返す。
しかし、ごくまれに自身でも驚くほどよく喋っていることがある。
別にその日だけ気分が乗っていたというわけではない。
インタビュアーの聞き方がうまいのだ。
そして著者は実感する。
「しゃべることって、こんなに気持ちがいいことだったんだ」と。
もちろん、そのインタビュアーに好感を持ったという。
それ以来、著者は雑談をする際にはさらに相手に意識を向けるようになったそうだ。
頑張って自分がしゃべるのではなく、いかに相手に気持ちよくしゃべってもらうかに集中するーーつまり「相手ファーストの雑談」。
相手から好印象を持たれる雑談のため、その場だけでなく、今後の関係性もずっと良好なものになる。
しかもその雑談力は、とても簡単に手に入るのだ。
次の項で、相手ファーストの雑談の具体的な構造を見ていこう。
◽◽◽◽◽◽◽◽◽◽
「相手ファーストの雑談」の構造は、じつにシンプル
相手ファーストの雑談の構造は、以下の4つの繰り返しである。
実はこの構造、近所のおばさんの雑談と同じなのだ。
たとえば、あなたがこれから映画を観に行こうとしているとき、近所のおばさんに遭遇した場面を想像してみてほしい。
瞬時に相手の情報をキャッチし、それを話題にするだけで、後の会話は自然に流れていく。
雑談の仕方がわからなくなったら、近所のおばさんの雑談を思い出してみよう。
【2】話のきっかけづくりと話題の見つけ方
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?