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ストレスフリーの人がやっている ポジティブ・フレーズ言いかえ事典


【書籍情報】

タイトル:ストレスフリーの人がやっている ポジティブ・フレーズ言いかえ事典
著者:片山三喜子
出版社:大和出版
定価:1,760円(税込)
出版日:2024年2月16日

【なぜこの本を読むべきか】

人が生きていくうえでストレスはつきものだ。

私たちが目指すべきは、どんなストレスが降りかかってきても、穏やかで安定した心の状態を保てること。

そして、それを叶えるのが「言葉」である。

本書は、すぐに使える「ポジティブ・フレーズ」を紹介した一冊だ。

本書は以下のような方にオススメしたい。

■自分に自信がなくていつも不安
■ネガティブな言葉を使うことが多い
■周りの人と会話をするのに気を遣って疲れる

読み進めていくうちに、気づくだろう。

仕事からプライベートの人間関係まで、これまで抱え続けた悩みが、一気に解決することを。

【著者紹介】

片山三喜子

同志社大学文学部卒業後、関西テレビ入社。
アナウンサーとして18年のキャリアを持ち、その後宣伝に関わる仕事も含め30年以上「言葉」と向き合っている。
アナウンス部から宣伝部へ異動。
宣伝部長等を経て、現在CM部長。
SBT1級メンタルコーチ・アスリートコーチ、産業カウンセラーの資格を持つ。

【本書のキーポイント】

📖ポイント1

1日の中で、一番多く会話している相手は自分自身である。自分への言葉がけを意識すれば、思考や体調もプラスに変わっていく。

📖ポイント2

普段の何気ない日常で、相手を少しだけプラスの感情にすることができれば、コミュニケーションの信頼関係が強くなる。

📖ポイント3

嫌な気持ちになったときは、マイナスの感情に振り回されないことが肝心だ。落ち着いた状態で向き合おう。

【1】簡単なことでもポジティブに変換する練習

困ったことが起きた!


「約束の時間に遅れそう!」

「仕事でミスをしてしまった……」

このように、日常生活において自分の思い通りにいかないことはよくある。

そんな困ったことが起きたとき、あなたはどんな言葉を使っているだろう。

実は、無意識に出てくる言葉が、自身に大きな影響を与えている。

たとえば、約束の時間に遅れそうなとき、思わず「どうしよう」という言葉が出るなら要注意。

「どうしよう」と言葉にすると、過去のうまくいかなかったことが思い出され、マイナス感情が出て不安が強くなる。

結果、さらに焦って準備に手間取り、遅れてしまうことになりがちだ。

ここで意識してほしい言葉は、「大丈夫! 間に合う」である。

「大丈夫! 間に合う」という言葉が出ることで、「大丈夫! うまくいく」という気持ちになって準備に集中ができ、結果として時間に間に合わせることができるようになる。

今回は約束の時間に遅れそうなときを例に出したので「間に合う」という言葉を使ったが、ベースとしては「大丈夫! うまくいく」と覚えてもらえれば問題ない。

私たちの脳は、思考より言葉を信じるという特徴があるため、言葉をプラスに変えるだけでよい循環が生まれていく。

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予定していたことや仕事が終わった


1日の予定や仕事が終わり、家に帰って気が抜けたときに出る言葉はどんなものだろう。

「あ~疲れた~」と言って、ベッドにダイブする人もいるかもしれない。

しかし、「疲れた」はマイナス言葉であるため、控えたほうがいい。

試しに「疲れた。疲れた」と10回言ってみよう。

……疲れがどんどん出てくるように感じないだろうか。

さらには、聞いている周りもどんよりした気持ちになってしまう。

では、「疲れた」というマイナス言葉をプラス言葉に変換するにはどうしたらいいのか。

最初は自分でしっくりくる言葉を探してみることをおすすめする。

たとえば、「やり切った~」というプラス言葉はどうだろう。

プラス言葉と合わせ、下記の要素を用いて「よっしゃー」と言うとよりスッキリする。

➀胸を張る
②両手を上に突き上げる
③顔を上に向ける
④口角を上げる

ぜひ実践していただきたい。

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自分が行動するとき、自分に対しての言葉がけ


「早く行かなければ!」

「この仕事をやらなければ……」

あなたは、「〜しなければ」と頑張って行っていることはないだろうか。

これは、義務感から無理してやっているマイナスの言葉だ。

日頃から使っていると、苦しい感じさえしてくる。

そこで、プラスの言葉である「〜しよう」に変換し、主体的に物事に取り組んでみよう。

感情は思考に影響を及ぼすため、プラスの感情を引き出す言葉を使うことで、思考もプラスになっていく。

そもそも、「嫌だ。苦しい」と思いながら大成功することはない。

最近のスポーツ選手のインタビューでは、「楽しんでできました」などの言葉が多く使われるようになった。

アスリートの世界は、いち早くイメージトレーニングを取り入れ、「どうすれば良いパフォーマンスができるか」の研究がされたうえで、楽しんで取り組むようになってきている。

人はワクワクする楽しいことをやるとき、プラスのホルモンが出て体調も良く、リラックスして取り組めるようになることを覚えておこう。

【2】周囲が自然とプラスの空気になる言いかえ方

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