“経歴よわよわ”な私の働きかた戦略 「ちゃんとした自分」をあきらめたら、年収が上がりました。

【書籍情報】

タイトル：“経歴よわよわ”な私の働きかた戦略 「ちゃんとした自分」をあきらめたら、年収が上がりました。
著者：こむたろ
出版社：大和出版
定価：1,650円
出版日：2024年1月18日

【なぜこの本を読むべきか】

仕事ができない人の中には、「せめてちゃんとした自分でいよう」と思う人が一定数いる。

しかしその考えこそが、働くことをしんどくさせている原因だ。

大切なのは、「ちゃんとした自分」をあきらめることである。

本書は、著者の経験をもとに、「自分の中にある答え」を見つけ、納得のいく働き方を叶える方法を紹介した一冊だ。

本書は以下のような方にオススメしたい。

■会社に行くのがつらい
■今の環境から抜け出したいけど、こわい
■収入を増やしたいけど、スキルがない

1日の大半を費やす仕事の時間。

どうせ働かないといけないなら、できるだけ心地よく働いたほうがいい。

今こそ、自分で選ぶ人生を歩もうではないか。

【著者紹介】

こむたろ

無職や在宅バイトなど王道とは言えない独自のキャリアルートを歩みながらも、30代になり3回目の転職で年収350万円アップ。
転職や働きかたについてゆるく発信しているインスタグラムが共感を呼び、7万人(2024.1時点)のフォロワーから支持されている。

【本書のキーポイント】

📖ポイント1

やりたいことを無理して探すより、「心地よく働く」状態を目指したほうがいい。

📖ポイント2

ぴったりの職場が見つからず悩むのは、「適職は1つじゃない」ことを知らないからだ。

📖ポイント3

転職したばかりで仕事を辞めたくなったら、「7つの質問」を自分にしてみよう。

【1】やりたいことはないけど転職したい

「やりたいこと」は、都合よく降ってこない

そもそもやりたいことは、「仕事」という枠の中で都合よく見つからない。

周りを見渡しても、「仕事でやりたいこと」が明確な人はほとんどいないだろう。

探せば見つかると考えたところで、絞りだして出てくるようなものではないからだ。

いっそのこと、やりたいことが見つからないままで、まずは「いい感じ」に働く方法を見つけることから始めてみよう。

そしていい感じに働くために、「心地よく働く」状態を目標とするのだ。

当時「仕事できないキャラ」であり、現在「心地よく働いている」著者は、そう決めたのである。

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「働きたい環境」×「できること」の重なりを見つけよう

心地よく働く状態において、用意した条件は2つ。

1つ目は、働きたい環境で働けること。

自分の価値観に近い環境であるほど、モヤモヤが生まれにくいのではないか。

しかし、働きたい環境が曖昧であれば意味がない。

そこで役立ったのが、「愚痴を吐き出してみるノート」だ。

STEP1：とにかく思いつくままに愚痴を吐き出す
STEP2：「吐き出した愚痴」が「なぜ」イヤなのかを考える
STEP3：愚痴を裏返す
STEP4：愚痴の中でも耐えられないものは？

愚痴の裏には言語化されていない願望が隠れている。

たとえば「今いる会社の事業に興味がなさすぎる」という愚痴を裏返すと、「少しでも興味がある事業にかかわる」という願望が生まれる。

数ある愚痴の中から「どうしても耐えられないもの」を選び出せば、それが本当の「こんな環境で働きたい」につながるのだ。

2つ目は、自分を認めてもらえること。

認めてもらえば、自分の居場所を作りやすくなる。

そのためには、できることを仕事にしたほうがいい。

苦手なことで修行を積むより、できることをやったほうが努力をかけずに認めてもらえるのではないか。

そもそも実績やスキルというのは、「できることをやった結果」としてついてくるもの。

つまり実績やスキルがなくても、できることならある。

そして著者は、「働きたい環境」×「できること」で心地よく働くことを目指したのだ。

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「できること」はネガティブに探す

できることよりも、苦手なことのほうがたくさん浮かぶ人は多い。

それならネガティブなことや普段よくやっていることの中から、できることを見つけられるのではないか。

そう考えた著者は、「できること」を見つけるノートを活用した。

ワークは3つあるが、本要約では最初の1つ目、「できること」「大事にしていること」を見つけるワークを紹介する。

書き出すときに意識すべきポイントは、「本音で素直に」「考え込まずにポンポンと」「内容のダブりは気にしない」である。

Q1：人からよく注意されたことは？
Q2：コンプレックスに感じていることは？
Q3：人についイライラしてしまうことは？
Q4：苦手なことは？
Q5：やりたくないことは？

最後に、Q1～Q5で書いた内容を「逆に言うと？」とポジティブに言い換えてみよう。

大事なことが、段々とノートから浮かび上がってくる。

【2】スキルなし、自信なし、努力ニガテな私でも大丈夫？