なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣
【書籍情報】
タイトル:なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣
著者:藤本梨恵子
出版社:明日香出版社
定価:1,760円(税込)
出版日:2023年2月15日
【なぜこの本を読むべきか】
人生は、「話し方」ではなく、「聞き方」で差がつく。
聞ける人だけが、人望もお金も、愛さえも手にすることができる。
だから、「聞ける人」と「聞けない人」の人生は、天と地ほど違うのである。
本書は、人生を好転させる、聞き方の習慣を紹介した一冊だ。
本書は以下のような方にオススメしたい。
失敗の経験を持っている人ほど、聞き上手になれる力を秘めている。
なぜなら、人は失敗することでしか成長できないからだ。
【著者紹介】
藤本梨恵子
ファイン・メンタルカラー研究所代表。
10年以上デザイナーとして勤務し、月130時間を超える残業の厳しい労働環境を経てキャリアコンサルタントに転身。
米国NLP協会認定マスタープラクティショナー、産業カウンセラーとして活躍。
企業や大学での講演は2000回を超え、相談者数は1万人以上。
コーチングやパーソナルカラーのプロ養成講座卒業生は500人を超える。
【本書のキーポイント】
📖ポイント1
多くの人は、話し方ばかりに気を取られる。しかし、幸せを手に入れるには、話し方ではなく聞き方の強化に励んだ方がいい。
📖ポイント2
相手の仕草や言動を真似すると、相手が心を開きやすくなる。ただし、相手に合わせるのは70%程度に留めておこう。
📖ポイント3
人は、事実ではなく意見を述べるものである。質問の力で、意見言葉を事実言葉に翻訳しよう。
【1】聞き方の基本
「良い話し方」より「良い聞き方」が重要
私たちは、誰もが幸せに生きたいと願い、そのために自分の抱いている問題を解決したいと思っている。
誰かに自分のことを、
という感情を内に秘めているのだ。
しかし、アドバイスを求めても、思うような答えが返ってくるとは限らない。
すると人は、「自分の伝え方が悪かったから解決策が得られなかった。もっと話し方を勉強しなくては」と思ってしまう。
しかし、答えはあなたの外側にはない。
答えは、あなたの中にあるのだ。
相手の話からヒントをもらい、気づきを得て、自分の問題を解決するための聞く力、いわば傾聴力がカギを握る。
傾聴力が高い人は、人の話の中から核となる部分を見つけ、引き出すことが上手い。
だから、自分の悩みを解決するときも、相手から解決のヒントを上手に引き出せる。
さらには、洞察力が磨かれ、必然的に問題解決力も高まっていく。
幸せになれる可能性を秘めているのは、実は話し方ではなく、聞き方にあるのだ。
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自分中心のリアクションをやめる
会話中に相手を不快にさせてしまう人は、自己中心のリアクションをしがちだ。
これは、SNSに関しても同じである。
SNSは記事が話し手で、コメントが応答、つまり聞き手といえる。
上記は、否定から入る喜ばれないコメントだ。
このとき、「精進料理はそうなんですね! 私は好きなので無理かも」と、いったん相手の話を受け止めるリアクションをすれば、印象はかなり違ってくる。
相手の気持ちを想像し、相手が喜ぶ言葉を選ぶのが正解なのだ。
「傾聴」は、「聴く」という字を分解し、十の耳と目を傾けて、積極的な関心を向けて話を聴くと表現される。
人は、自分のことを見て聞いて理解してくれる人を求める。
私たちの顔に、口が1つ、耳が2つあるのは、自分を主張するのがメインではなく、相手を理解することが最優先事項だからだ。
理解とは、愛のもう一つの名前なのである。
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心の矢印を相手に向ける
話を聞くときに一番大切なこと。
それは、「相手が言いたいことは何か?」という“主訴”を意識して話を聞くことだ。
つまり、相手の気持ちを汲むことを大切にして聞くということである。
反対に、「自分がいつ話そうか」ということばかりを考えていると、会話泥棒になってしまう。
たとえば、以下が典型的な例だ。
もちろん、悪気はない。
しかし、相手の話に言葉の矢印を向けて聞くなら、「あ、そうだったんだ。食事の待ち時間も長かったんだね」など、相手の気持ちを汲む返事になるはずだ。
人は、自分に一番関心がある。
自分の話を聞いて、自分を理解してくれる人に心を開く。
よって、傾聴するときは、脳に「相手が一番言いたいことは何か?」という問いを入力しておくことが重要である。
すると、脳は自動的に相手の“主訴”を探してくれる。
【2】相手が心を開く聞き方
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