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今日覚えたい文法

「今日の午後、授業のあとでパリに戻ります。」

Je (revenir) à Paris après 2 cours à distance cet après-midi.
直説法現在形にしますか?
近接未来形にしますか?
単純未来形にしますか?

では、書いてみましょう。
考えているだけではなく、目の前に紙を用意して書いてみてください。

では、一緒に時制を感じていきましょう。

現在形は「眼の前にその事実が存在している」イメージです。
「今日の午後、授業のあとでパリに戻る」という自分の姿が見えている、もしくは事実として存在する・している、のです。

従って、一般的には「近い確実な未来を表す」と言われるのです。

Je reviens à Paris après 2 cours à distance cet après-midi.
うん、いいですね。

近接未来形は「今の次にその行為が行われる」ということを伝えます。

Si tu continues à courir comme ça, tu vas tomber.
こんなふうに走り回っていたら、転ぶよ!

 Le ciel est tout noir. Il va pleuvoir.
空が黒くなってきたね。雨が降るね。

その方向に時間が「進んでいく(= aller)」のですね。
表題の文では、"après 2 cours à distance"(ネット授業の後)があるので、明らかに今とは時間がつながっていないのです。
今→授業→パリ、この流れでは、パリに戻ることは「今の次」ではないので、今日の午後と近い未来であっても近接未来形を使うのは適切ではありません。

Je vais revenir à Paris après 2 cours à distance cet après-midi.
違和感、ありありです。
(ただしこの辺の感覚は人によって違うので、特に未来のことがらを語る感覚は人によってズレが有るようです。

パリのことを「未来である」と位置づけて語る場合は「単純未来形」がぴったりです。

えっ、近い未来は近接未来形、遠い未来は単純未来形、と習いましたよ!

まあ、文法の解説などは所詮「仮説」なので、いろいろな説明があって問題はないのですが、「近い・遠い」というのは感覚的な概念なので説明には不向きでしょうね。とにかく、人によって、場面によって、何だったら日によって「近い未来」か「遠い未来」は変わるので。

ここで一つ覚えておいてください。

「次の次」の未来は、単純未来形がぴったりである。

Je reviendrai à Paris après 2 cours à distance cet après-midi.
うん、問題はなさそうです。

ご安心ください。
どの時制を使っても「必ず通じます」。
通じなかったら、声が小さいとか、発音が間違っているとか。

ご参考まで

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