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今日覚えたい文法

否定語 jamais

Tu vas au cinéma de temps en temps ?
- Non, (je n'y vais) jamais.
映画に時々は行く?
- 全然。

Tu aimes le cinéma, non ?
- Non, pas du tout.
映画好きだったよね。
- 全然。

Je pensais que tu es/étais cinéphile.
- Non, pas du tout.
映画ファンだと思っていたよ。
- 全然。

全ての返答が「全然」になっていますが、フランス語は jamais と pas du tout. が使い分けられています。一体どうしてでしょう?

いつものように「日本語訳で考える」からうまく行かないのです。何を伝えるための表現かを本質的に考えてみましょう。

jamais は「まずそんなことは起こらない、(ne と共に使って)そんなことは絶対に起こらない」という頻度・経験・回数を否定する表現です。

Tu vas au cinéma de temps en temps ?
- Non, (je n'y vais) jamais.
時々さえも映画に行くことはなく、映画に行くことなどありえない、頻度や回数はゼロなのです。

一方動詞 aimer や être は頻度や回数の話をしているのではなく、「そうであるか否か」ということですね。

「映画が好きか否か」
「映画ファンであるか否か」
オセロの白と黒と考えればわかりやすいです。そこに頻度や回数は全く関係がありません。

Tu vas diner au resto ce soir ?(今日は外食か否か)
- Non, je ne vais pas diner au resto ce soir mais demain.(今日は外食ではなく明日)

Tu vas diner au resto ce soir ?(今日は外食か否か)
- Non, je ne mange jamais au resto.(外食は決してしない)

Tu es partie en vacances ?(バカンスに出かけたか否か)
- Non,  je ne suis pas partie. Je me suis occupé du jardin.(出かけずに庭の手入れ)

Tu es partie en vacances ?(バカンスに出かけたか否か)
- Non, je ne pars jamais en vacances. Je n'ai pas les moyens.(先立つものがないので、バカンスに出かけることはない)

最後になりますが、省略して話す時は ne - jamais は jamais だけで問題ありませんが、ne - pas は必ず文の形(主語+動詞…)で使う必要があります。短くして楽に使いたい時は pas du tout という表現を持ってくる必要があります。

pas は否定を作るパーツの一部なので正しく文を構成する必要があるのですが、jamais は単なる表現なので、使用規定が緩やかなのです。
(少なくともそう考えれば、わかりやすいですね)

ご参考まで

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