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今日覚えたい文法

役に立っているような立っていないような否定語たち

Il reste des croissants au beurre ?
- Oui, madame, il reste encore des croissants. Oui en fait, il ne reste plus que des croissants au beurre.
クロワッサンはまだありますか?
- ええ、まだ残っていますよ。というか、今残っているのはクロワッサンだけなんです。

ne - plus / ne - que だけじゃなくて、ne - plus que と組み合わせて使っているに、全然否定の訳になっていない!

それはそうです。

私はこう考えます。

ne - plus は否定文を作るのではなくて「否定表現」なのです。
なんの役に立っているかというと「過去を否定する」ために、使われているのです。

ne - plus は過去を否定する
=今はもう違う。

昼過ぎまでたくさんパンは残っていた(過去)のですが、先程お客さんがバタバタとたくさんやって来て、今はその状況にないのです。今はもう違うのです。

今は殆どパンが残っていない(過去を否定して現況を伝えています)

Je ne suis plus étudiant.
以前は大学生だったけど、今は違う
Je ne sors plus avec Jeanne.
以前は Jeanne と付き合っていたけれど、今は違う
Je n'apprends plus le français.
以前はフランス語を習っていたけれど、今は違う
Je ne t'aime plus.
以前は愛していたけれど、今は違う。

また、ne - que は否定文を作るのではなくて「限定表現」なのです。
なんの役に立っているかというと「それだけであることを伝える」ために、使われているのです。

ne - que はコトガラを限定する
=ほかではない。それだけである。

Je ne suis qu'étudiant.
大学生でしかない、他の社会の中での役割はない
Je ne sors qu'avec Jeanne.
Jeanne とだけ付き合っている、他の人はいない
Je n'apprends que le français.
フランス語をだけを習っている、他の習い事はしていない
Je n'aime que toi.
愛しているのはきみだけだ。

組み合わせると…

Je ne suis plus qu'étudiant.
昔とは違い、今は大学生でしかない、他の社会の中での役割はない
Je ne sors qu'avec Jeanne.
昔とは違い、今は Jeanne とだけ付き合っている、他の人はいない
Je n'apprends plus que le français.
昔とは違い、今はフランス語をだけを習っている、他の習い事はしていない
Je n'aime que toi.
昔とは違い、今は愛しているのはきみだけだ。

il ne reste plus que des croissants au beurre.
「たくさんパンが残っていた」過去を否定し、残っているのは「クロワッサンだけ」と限定しているのです。

そう、ne - plus que があろうとなかろうと、クロワッサンが残っている事実に変わりはありません。

現在の事実だけを伝える
Il reste des croissants au beurre
過去を否定し、コトガラを限定している
il ne reste plus que des croissants au beurre.

どちらのほうが、表情が豊かであるかは一目瞭然です。

ご参考まで

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