今日覚えたい文法
que は忙しい
Ce n’est pas parce qu’il fait très froid et que le trafic est perturbé qu’il n’y a personne dans les deux boutiques.
que の役割を考えてみましょう。
parce que は元々は par ce que だったのです。
par は前置詞で「〜により」であることはおわかりいただけると思います。
ce que の箇所は、直接目的語の名詞をつなぐ関係代名詞で「〜であること・もの」を意味していました。
Dis-moi ce que tu as fait hier. 昨日したことを教えて。
現代では parce que で理由を表す接続詞として用いられています。
que は接続詞(の一部)なのです。
et que は全く役割が違います。
ほとんど注目されませんが、実は頻繁に登場する「代接続詞」なのです。
なんですか、それは?
Si tu es disponible demain et que (=si) tu n'es pas trop fatigué, je t'invite au restaurant.
明日時間があって疲れていなければ、ご飯に行こうよ。
Comme il était tard et qu’elle était fatiguée, elle a renoncé à sortir.
遅かったし疲れてもいたので、彼女は外出を見合わせた。
ここでは parce que を繰り返さなための工夫として que で代用しているのです。parce の省略ではなく、parce que の代わりなのです。
que は代接続詞なのです。
qu’il n’y a personne は、おなじみの強調構文の一部ですね。
Tu vas à Tokyo pour voir des amis ?
- Non, ce n'est pas pour voir des amis que je vais à Tokyo. C'est pour voir cette exposition que je vais monter à Paris dimanche prochain.
"C'est … que 〜" の枠組みの中には、主語、動詞、形容詞以外のものなら、たいてい何をおいても問題ありません。この構文を使えば、そこに一瞬にスポットライトが当たります。
最後の que は強調構文(の一部)なのです。
que の役割を理解することができれば、フランス語を正しく解釈することに繋がります。
なんとなく捉えていると、おそらく que の部分で誤解している可能性が高いです。
ご参考まで
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