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今日覚えたい文法

関係代名詞 que の後の節と倒置

先日の記事でこのような例文がありました。
J'écris mon journal intime depuis 10 ans avec ce stylo à plume que m'a offert mon père.

関係代名詞 que の後が理解できない方がいらっしゃるようなので、その解説です。

まずペンを頭に浮かべます:le stylo à plume

「そうそう、父がそれをくれたんだよな」
「くれる」を意味する動詞 donner とペンの関係は動詞+直接目的語ですね。その瞬間にネイティブの頭を que がよぎるのです。直接目的語であるはずの名詞に説明を付け加える関係代名詞(接着剤のようなもの)は que だからです。その後の語順は後で考えればいいのです。
donner の主語は mon père だけど、普段の語順で書いてしまうと que mon père m'a donné と動詞で終わってしまいます。どうやらこれはフランス語話者にとっては好ましくない事態のようなのです。じゃあそれを避けるにはどうすればいいか?

そう、順番を変えてしまえばいいのです。
que と言っているからには、直前の名詞(表題の文では le stylo à plume)が次に出てくる予定の動詞の直接目的語である、という役割を示しているのです。「どの動詞を使うかという種明かしは少し待ってね」と伝わるのです。

こうして無事に、動詞が最後に来ないフランス語
ce stylo à plume que m'a offert mon père. ができがるのです。

⚠関係代名詞 que の後を倒置するには条件があります。
主語が代名詞でないこと

すなわち、主語が代名詞の場合は 
ce stylo à plume qu'il m'a offert とならざるを得ないということです。

ce stylo à plume (     ) m'a offert mon père.
関係代名詞の次が動詞だから qui だと考えてしまうのは、問題を問いているイメージで文を捉えてしまっているのでしょうね。

構造と意味もどちらも考える必要があるのです。
ご参考まで

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