今日覚えたい文法

ビールは数えられない？

Il y avait 2 litres de bière dans cette bouteille. Tu as bu toute la bière ?
2リットルもビールがあったのに、全部飲んだの？

先ほどまで大きな瓶にビールがタップリ入っていたのです。

そのビールをイメージしてください。
「複数形」は感じませんね。

では、今度はこんな場面です。

Dans cette brasserie, il y a au moins 20 sortes de bières différentes. Toutes les bières sont bonnes.

20種類を超えるビールが呑める酒場なのです。

そのビールをイメージしてください。
単数形ではなく「複数形」を感じますね。
1, 2, 3… と数えられますからね。

「ビールは数えられない」のではなく、ビールを数えるか数えないかが「限定辞」の使い方を決めるのです。

「水は数えられない」のではなく、数えにくいので複数形では使うことは少ないということです。

パリ市水道局は "les eaux de Paris" であるのは、上水道、下水道、工業用水… と色々な種類の水を管理しているからなのです。

水の専門店が存在したとして「ヤマザキの水をいっぱいください」と注文する場合は、

Une eau de Yamazaki, s'il vous plait.
と注文をしなければいけないのです。
Un café, s'il vous plait と同じですね。

〇〇は数えない名詞なので… と書いてある教科書や参考書は「わかりやすく書いてある初級段階での説明」なので、実際の使用の場では違うことがあるのです。

初級文法は初級者向けであって、それで終わりなわけではなくて、むしろそこが入り口なのです。

本当ですか？昔習った本には書いてありませんでした。
最初の先生からは教わりませんでした。

初級文法が全てではありません。むしろほんの一部です。

ご参考まで