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今日覚えたい発音

é[e] と è[ɛ]

フランス語には2種類の「エ」があるのです。
「イ」寄りの [e](狭いエ)
「ア」よりの [ɛ](広いエ)

まあ、だいたい同じです。どちらでもいいです、気にする必要はありません。
実はこれが今日の結論です。

多くの場合、[e] は é とつづり、[ɛ] は è とつづりますが、動詞に注目をすると活用形で accent の向きが変わることがあるのです。

un siège(座席)の動詞形 siéger はこんな活用形です。

je siège(現在形)
je siégerai(未来形)
je siégerais(条件法単純形)
accent の向きが違いますよ。試験では減点対象のはずです。たぶんね…

ネイティブは [e] と [ɛ] は状況に応じて使い分けている… 訳ではないようです。(ちなみに、ぼくはネイティブではなくフランス語を音を中心に学習した結果、無駄に使い分けています。)

ネイティブが音を作るときは無意識になのです。反射神経ですね。
ば(難波)となかい(南海、何回、難解)の「ン」も意識をせずに、わたしたち日本人は発音仕分けているのです。

[e] と [ɛ] について言えば、ネイティブは単語の最後や音節の最後に「エ」にあるときは [e] 、後ろに子音がくっつくときは [ɛ] で発音しています。
なぜそう発音しているかといえば、それが楽だからです。

[ɛl][ɛt][ɛm] の「エ」の部分を狭く言おうとすると、とにかく発音しづらいのです!おそらくそれだけの理由です。

médecin の [é] も綴りを見たら [e] と発音されるべきですが、すでに日本で出版されている辞書では [mεd-sε] と表記されています。

もう一度書きます。

まあ、だいたい同じです。どちらでもいいです、気にする必要はありません。

il finit
現在形?単純過去形?

je vis
vivre の現在形?voir の単純過去形?

je parti[e]
単純未来形?条件法単純形?

場面があるからわかるのです。
自然言語はそういうものなのです。

ご参考まで


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