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今日覚えたい文法

前置詞 pour の役割

Je suis parti pour Paris pour 2 ans pour améliorer mon français.
フランス語がもっとうまくなりたいと思って、2年という予定で、パリに旅立ちました。

文法的には非の打ち所がない文ですが、美しくないですよね。
"pour" ばっかり…

もう少し「美しい文」に書き換えてみましょう。
あなたならどう書きますか?

ぼくならこう書きます。

"partir pour" は正しい表現なのですが、少し「古い」と言うか「正しすぎる」印象を持ちます。少なくともこの内容の文であれば、現在のフランス人なら « je suis parti à Paris » と à を使うはずです。
個人的な使い分けとしては、音声のコミュニケーションの場では à を使い、文字にするときには、メールであっても pour を使っています。

Je suis parti à Paris…

pour 2 ans は予定期間を伝える表現で、この前置詞 pour は替えが利きません。ぼくの理解では、予定期間を表すときの前置詞は pour しか存在しません。 

Je suis parti à Paris pour 2 ans.

「pour + 動詞の原形」の代わりは「afin de + 動詞の原形」がもっとも一般的でしょうか。
もちろん全く同じものではありません。一番大きく違うポイントは言語レベルです。言い換えると「言葉が与える柔らかい・硬いという印象」です。
pour は標準的、afin de は硬いという印象を持たれるでしょう。
日本語に置き換えて考えると、

「研究会に参加するために東京へ行く」
「研究会に参加をする目的で東京へ行く」

伝わることは同じだけれど、受ける印象が違いますね。
これが「言語レベル」なのです。

Je suis parti à Paris pour 2 ans afin d'améliorer mon français.

若干ニュアンスは代わりますが、実は「移動を表す動詞 aller や partir の後の目的を表す pour は省略可能なのです。
ということで、

Je suis parti à Paris pour 2 ans (afin d')améliorer mon français.

ご参考まで

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