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今日覚えたい文法

「〜から…まで」

「静岡から東京へ、電車に乗った」はどう表現すればいいのでしょう。
「〜から…まで」をどんな表現で表すか、という問題です。

昨日の記事で書いたとおり「東京への電車に乗った」は
✘ J'ai pris le train à Tokyo.
これだと、東京電車に乗ったと解釈されます。
◯ J'ai pris le train pour Tokyo.

でも細かく読むと、実は「東京への電車」なのでどこで下車したかはわからないのです。東海道線に乗って静岡を出て小田原で下車して美味しいおでんを食べたのか、東京まで行ったのか?
そこはフランス語の pour を使うと表現できていません。もちろん日本語でも書かれていません。

「その場所や時点まで継続をしてずっと〜まで」は、フランス語では à だと違った意味に解釈をされ、pour だと「〜方面、方向」という意味として伝わってしまいます。
そんな時には、

J'ai pris le train jusqu'à Tokyo.
東京「まで(継続して)」電車に乗った。

では今日のテーマである「〜から…まで」はどう表現すればいいのでしょう。

「…まで」は jusqu'à で問題ないとして、「〜から」の方の表現が問題です。

Je viens de Paris.
この表現を覚えているので、この中にある de は出発点を表しているので、 "de 〜 junsqu'à …" はダメですか?

う〜ん、ダメではありませんがバランスがあまりよくないです。

jusqu'à という長くてしっかりした表現と組み合わせる時の入口の表現を de にしてしまうと、上半身はポール・スミス、下半身はWORKMANと言ったバランスの悪さを感じてしまいます。

ポール・スミスには〇〇と組み合わせるのが定番ですよね(〇〇が浮かばないのです…)。

jusqu'à と組み合わせるには、depuis が言語レベル、語の長さやイメージという全てのバランスという点で、ふさわしいです。

「静岡から東京へ、電車に乗った」
J'ai pris le train depuis Shizuoka jusqu'à Tokyo.

実はもう一つ方法があるのです。
à は単独で使うと一地点を表す「〜で」なのですが、de と共に使うと「〜から…まで」というニュアンスに早変わりするのです。

J'ai pris le train de Shizuoka à Tokyo.
「静岡から東京へ、電車に乗った」

J'ai pris le train à Tokyo.
「東京で電車に乗った」

違いますね。

屁理屈をこねます。
もしくは、自分の発言にいちゃもんを付けます。

prendre le train は「電車に乗る」であって、「電車で移動をする」ではないのです。

「静岡から東京まで電車に乗った」というよりも、「静岡から東京まで電車で移動した」なのです。

「移動をした」は aller(行く)でもいいのですが、se déplacer(移動をする)の方が場面にあっているようです。

Je me suis déplacé(e) de Shizuoka à Tokyo.
Je me suis déplacé(e) depuis Shizuoka jusqu'à Tokyo.

結論です。
「〜から…まで」は
de 〜 à … または
depuis 〜 jusqu'à …

何においてもバランスが大切です。

ご参考まで

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