代表作を作るには時間が必要
1人目の復職から5年が経ち、産後の成果がようやく出たところです。
復職直後は時短勤務にしていましたが、時短勤務で給料が減る分も、仕事は減らないことに気づき、早々にフルタイムに戻しました。
とりあえず、出来るところまで頑張るぞ、と気合いも入っていたので、出産前には風邪知らずだった私が高熱を出したりなんてことも多々ありました。(産後の母はボロボロ・・・)
メンバーにも恵まれ、5年かけて、代表作とも言える建築が出来ました。
本当これはメンバーのおかげなんですが、私自身がこの建築に費やした時間というのも中々のものだったと思います。
特に次女の赤ちゃん時代は大変でした。
次女は夜中の愚図りが多く、「もう寝れないなら仕事しよ」と夜中1時でも3時でも抱っこ紐に次女を入れて仕事したりしていました。
何だか、書きながら、あの時は頑張っていたなと自分を褒めてあげたい気分になってきました。。。
夫ともたまに「あの時は大変だったよねー」と話します。夫はもはや戦友。
話を戻します。
クライアントと話していると、「建築士はどのような空間が良いのかがすぐに分かるプロ」だと思われているなと感じるシーンがよくあります。
その空間に合う家具とか、壁の色とかも一瞬で分かる・決められると思われている節もあります。
ただ、実際はどんな建築士であろうと、悩みながら作り上げているのです。
経験が増えるにつれて、自分の中の引き出しも増えるけれど、悩みがなくなる訳では無いのです。
今いるステージ毎に悩みが変わっていく感じ。
今私が働いている事務所でも、多くの成果を上げているような人で、案を変更しまくる人がいます。
その人と一緒に働くと大変です。
よく変えるので、一向に終わらない。
ただ、変えたことで良くなることが多いのも事実です。
こんな感じの人は実は結構多くて、「変えたい」訳ではなく、「気分で言ってるだけ」な訳でもなく、「より良い建築にすることを諦めない」だけだったりするのです。
とにかく良い建築を作っている人は共通して諦めが悪い。笑。
だから、やっぱり時間が必要なのです。
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