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僕の好きなクリエーター046-パーシー・アドロン

バグダットカフェ1987年制作の西ドイツの映画

。バグダットカフェ変な映画である。1991年ベルリンの壁が崩壊した時、僕はこの映画を思い出す。

なぜそう思ったのか?それにはバグダットカフェのストーリを語るしかない。

ドイツから旅行に来た夫婦がラスベガスを目指す中、車の中で喧嘩になってしまうシーンからはじまる おくさんであるジャスミンはぷんぷん怒りながらレンタカーから自分の荷物だけ持って飛び出してしまう。

そこから話は始まるのだが どんな映画か?と言われてなかなか説明しずらい映画だ。
一言で言うと「ジャスミンという名前の太ったおばさんの話」としか言いようがない。太ったおばさんがバグダットカフェという砂漠のモーテルに泊まり込むって話で、このおばさん、どこにでもいる様な外人のおばさんで、もちろん特別美人であるわけでもない。

よく、監督はこんなストーリで映画を作る気になったなって逆に感心してしまう物語だ。 

ジャスミンは他に行くアテもないので モーテルに住み着いてしまう ジャスミンが泊まり込んだモーテルは、テーマ曲のコーリングユーという歌にある様に ぼろぼろのモーテルなんである。「コーヒーマシンは修理が必要 あー今私はあなたに電話している きこえますか? 赤ん坊は泣きっぱなしで私は寝ることもできない。」ってああ、うっとおしいって感じの気だるい歌。この映画の何が面白いのか?僕自身もどう説明したらいいかよくわかんない。 でもこの映画名作なんだそうだ

ということは他にもいいと思っている人が多いってことでしょうね?

人々がつまらない映画と思わないってことが、共感する人が多いんだってちょっと意外で、でもホッとする様な気がする。

さて、物語は砂漠の中のぼろぼろで鬱陶しいうだつの上がらないモーテルでジャスミンの献身的な努力が始まる

そのせいでモーテルは不思議に人気になっていく 最初は余計なお世話だ!っていつも不機嫌な モーテルの女主人も モーテルに人気が出て、泊まり込む人も増えていくにしたがってだんだんジャスミンに打ち解けていく。

たしかに。ユーモラスで心が和む様な話だけど。僕が不思議なのは、じゃあ何で夫とはうまくいかないんだってツッコミを入れたくなる。笑

全編を取り巻くオレンジ色

映画の画面は終始オレンジ色のフィルターがかかっているみたいな不思議な色合い。

それがまた奇妙さを引き立てる。ミニシアターみたいな感覚の変な映画である。
当然のことながらパーシー・アドロンは効果を意識して撮ってるんだよね? そこが天才だと思う

もし、日本で似た様な原作があったとして、コレが映画になるだろうか?原作を読んで面白さがわかるだろうか?と想像すると 僕は思う。よくこれが映画にできたな、これの面白さをスポンサーなんかはわかっていてお金出したんでしょうかね?それとも勘違いしていたのか?それがまた不思議です。

僕もデザイナーだから思うけど、企画書が面白くなければ商品化はできない。 それが普通。

勘違いでできた映画なのか?実はベルリンの壁が崩壊したのも ラジオの勘違いで崩壊したんだとか。ドイツって勘違いな国なのか?それともみんな天才なのか?って言いたい。 

そういえばノッキングヘブンズドアーもドイツ映画ったな タクシードライバーが考えた原作なんだよな。 アメリカの映画がマーケティングに凝り固まりすぎるのだろうか?とにかく不思議である

サポートなんて とんでもない!いや、やっぱりお願いします。次の商品開発の足がかりにします。決して呑みになんか行きません!