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僕の好きなクリエーター052 XIAOIU GUO

中国の作家XIAOIU GUO

XIAOIU GUOは北中国の釣り堀を経営する場所で生まれた。彼女は北京フィルムアカデミーで映画を勉強し、6本の本を中国で出版する以前に2002年にロンドンに移住した。
英語版のビレッジオブストーンは、独立外国人フィクション賞に選出され、IMPAC ダブリン リタリー賞にノミネートされた。
ウイキペディアより

僕はこの本を香港の空港の書店で見つけました。 簡単そうな英文の本がないかなって、子供の童話とか、何気なくパラパラと本を見ていたのだけど、結局表紙のデザインが気に入ってこれを買った。 題名はA CONCISE CHINESE-ENGLISH DICTIONARY 

A CONCISE CHINESE-ENGLISH DICTIONARY

 Chinese dictionaryなんて、書いてあるので、辞書と勘違いしそうだが、小説です。ペーパーバック仕様のこの本の表紙には 全体的に赤い色で ツタの葉っぱのような、イチジクのようなデザインがされている。

赤と緑が全体的な基調で、ロゴが白、ゴールドのカラーバランスが綺麗な表紙で、ショートカットの女の子が横向きで裸で写っている。顔はうつむいているのでどんな表情をしているかはわからない。この表紙に惹かれて何気なく買った。

表紙買いをしてしまったので面白い小説かどうか全くわからないわけだが、これが実は面白かったのです。というのはこの小説は簡単な単語しか出て来ない。にも関わらず面白い。 僕にはかなりラッキーな小説だった。
実は僕が英語の小説を読破したのは、この小説が初めてなのだ。なぜかと言うと、大抵は内容は面白いが、英文が難しいか、英文は簡単だが、内容がつまらないか?どっちかだったのだ。

ストーリー

どうやら自伝的小説で、主人公は若い中国人の女の子。両親の勧めで英語の勉強にイギリスの留学させられる。

両親は中国の大きなシューズ工場を経営していて、おそらく、ビジネスカスタマーには英語圏の国が多いので、次の経営を担うかもしれない彼女は英語の勉強をしなければならないと言うわけだ。 なのでこの物語はイギリスに向かう飛行機の中から話が始まる。

彼女が中国で買った英語の辞書の表紙に書かれている題名がA CONCISE CHINESE-ENGLISH DICTIONARY 
中国出版のポケット辞書で、彼女はいつもジーインズの後ろポケットに入れてその辞書と一緒に生活をすることになる。この辞書の表紙がそのまんまこの小説の表題になっている。

さて、渡英した彼女は、学校に通い、英語の女の先生からの授業を受ける。その先生は、『あなたたちも直ぐに女王陛下の英語が喋れるようになりますわよ』って言う。 彼女は中国人なので英語と中国語の違いに戸惑いながら 英語と形式ばった英語の先生の愚痴を小説に書くのだ。その愚痴が結構面白いのだ。

そして、小説の中盤になると、映画で出会った若い男性と同棲するようになる。だが、その男性にはある秘密があった。 ここでネタバラシするのはやめておこう。

読み進んでいくに従って気づいたこと

けど、英文を読み進んでいくとあることに気がつく。 これって文体が、村上春樹みたいなのである。

いったいどこが村上春樹なのか 孤独、?小説全体に悲しみが漂っている? それもあるだろうな? あれこれ思っていると、この小説が英語で書かれているからじゃないだろうかと思い始める。

つまり、村上春樹ってもしかしたら、英語で書いている様な文体で、日本語で書かれているんじゃないだろうか? なんて思ったりした。どこがどう英語的なんだよって言われても困るけど。

ちなみに村上春樹の海外版も英文で香港の書店には売っていた。世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの英語版を思わず買ったけど、英文はこっちの方が難しくて途中で諦めてしまった。

結局何が言いたいかと言えば

A CONCISE CHINESE-ENGLISH DICTIONARY は村上春樹よりも簡単で、春樹風 村上春樹が好きな人には英語学習におすすめなんだと言うことがひとつ。

もう一つは中国の作家XIAOIU GUOが僕はいつの間にか好きになっていたと言うこと。そして本当は僕の心の中にしまって誰も知らないでしょって?とほくそ笑んでいたかった事をお伝えしておきます 笑































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