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本質を見極める

とある愛護団体が週刊誌に掲載されました。
何度か同じような記事で叩かれているので今回の記事ではなくても知っているかたも多いと思いますが…

この記事や団体さんのことを知ってみなさんはどう感じたでしょうか?

ドッグライフコンサルタントの佐藤です。

叩くべきは団体なのか?

私はまだ記事を読んでませんが…
書いてあることはたぶん、施設の不健全性と管理体制の不備、お金の不透明さ、不妊手術の是非とこんな感じなのではないでしょうか?

団体が掲げた目標が今の日本ではまだまだ無理な状況だったのではないでしょうか?
もっと、日本が命に対して成熟してもっと覚悟をもって命に向き合える国だったらまた違った結果もあった気がします。

書いてあることが本当だとして、これだけで団体を批判、避難するのはどうかと思うんですよ。
確かに、管理可能数以上に引き取ってしまうのは問題です。
お金の不透明さも問題だし、今の日本では不妊手術をしないのも問題だと思います。
でも、殺処分ゼロを掲げて達成できなかったら…
また、叩くでしょ。

殺される犬をほおっておくのか?!と…

叩く方は正義を持ってやってると思うんです。
犬たちのために…
犬たちの生活向上のために…

まずは、この団体が引き取らなきゃいけない犬がどこから来ているのか?
何を正すべきなのかを考えないといけないと思いませんか?

人間は悪を見つけるのが得意でそれを叩きのめすのも得意です。
なぜそうなってしまったか?については全く目を向けようとしない気がしますが…
どうですかね。

蛇口を閉める必要がある

どこの愛護団体でもそうですが…
キャパオーバーしてます。
そのなかでできる限りのことをしている。
それでも、殺処分されていく動物は多くなくならない。

それはなぜか…

犬や猫などのペット動物が安易に繁殖され安易に販売されているから。
需要と供給のバランスが命を扱うという基準にたっていないからだと思うんです。

そして、覚悟を持たずにただ可愛いからとそのときの感情で飼いはじめて結局、飼いきれなくなって捨てたり飼育放棄したり…
なかにはシニアになって面倒を見れないからとか病気で治療費が払えないからという理由でセンターに持ち込む人までいます。

そんな飼い主の尻拭いをしているのが愛護団体、保護団体です。
叩くべきは、団体ではなく蛇口となっている人たちではありませんか?

私は別に、団体さんを擁護するわけではありません。
団体さんもある意味被害者だと思うんです。
ペットビジネスの…

私もペットビジネスの傍らにいますが、犬を迎えたら命の火が消えるそのときまで飼い主さんがそばにいられるような手助けができたらという思いでいます。

だから、蛇口も閉めずに受け皿だけ用意したって破綻すると常に思っています。

受け皿にばかり目がいってしまってますけど、問題の本質は蛇口です。
蛇口閉めなければ、素晴らしい理念を掲げたところで必ず破綻します。
素晴らしい団体さんはたくさんありますが、第二、第三になりかねないんです。

法規制も遅々として進まない

法規制も遅々として進まないなら飼い主教育が急務かと…
動物を飼おうと思っている人への知識向上も必要です。

気にくわない団体の粗を探す暇があるなら一般の人への啓蒙が先ではないでしょうか?
消費者から変われば生産者は淘汰されていく。
100%の結果はすぐに出なくても0.1%、0.01%でも意識が変わっていければ積み重なれば大きくなると思うんです。

まずは、みんなで蛇口を閉める取り組みをしよう!
それが急務です。

大人たちの汚い渦に荷担する必要はないと本当に思います。
問題の本質を見極めてください!

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