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行動のレパートリーを増やすって?

正の強化のトレーニングにおいて、問題行動をなくすために行動のレパートリーを増やしましょうと言われることがあります。
行動のレパートリーと聞いてどんな行動を思い浮かべますか?

ドッグライフコンサルタントの佐藤です。

正の強化とは?

まずは、正の強化を理解している必要があるのですが…
簡単に言うと報酬を使ったトレーニングです。
厳密に言うと…
行動の直後に行動主にとってメリットとなる刺激が現れることによってその行動が繰り返されると言う応用行動分析学の行動随伴性の分類のひとつです。

問題行動と言われる行動も繰り返していると言うことは…
その行動をすることで、犬にとってメリットが得られるからなんですね。

飼い主さんを困らせているとか主導権を握ろうとしていると言うぼんやりしたものではなくて…
明確に獲得しているものがあると言うことです。

例えば…
飼い主さんの注目だったり…
イタズラしたらこらっ!と声かけるでしょ。
その声かけがほしくてやっているとしたら…

声かけなきゃいいじゃんって思うでしょ~
それがそう簡単にはいかないのですよ…
だからこじれたり、なかなかうまくいかなかったりします。

こういう行動の仕組みについては青木愛弓先生のセミナーをおすすめしています。
ネットに流れるふわっと情報に突っ込みを入れられて周りの人の行動について分析できるようになるので面白くなりますよ~

話を戻しますが…
なぜ、声かけをしないだけじゃダメなのか?ってことなんですが…
その行動をするには理由があるからです。
その理由を想像して犬の気持ちを汲んであげてほしいからです。

取り組みはそこから始まるんです。

なぜ、その行動をとるの?

前述の話であれば、飼い主さんの注目を得られるからその行動をしているんですよね。
と言うことは…注目されたいんです。

注目されたいなら、とりあえずもっと犬とたくさんの関わってあげてください。
名前を呼んでおやつをあげてもいいし…
撫でられることやだっこが好きならこちらからどんどんワンコに注目してあげてください。

そのなかで、ちょっと待っててね~
とか、別の行動を教えてあげたらいいと思うんですよ。
例えば…膝に手を置いてくれたら褒めるとか…だっこするとか…

ワンコの側からの要求の方法を可愛い仕草に置き換えてあげるんです。

問題とされる行動をなくすのではなくて他の行動を教えてあげることで問題とされる行動をする頻度を下げていくと言うのが正の強化を使った取り組みの流れです。

行動のレパートリーが増えると言うことは…

問題とされる行動しかほしいものを得られる方法を知らないからその方法を使ってしまうのであって他の方法で簡単に欲しいものが手にはいるならそちらの方がメリットはありますよね。

色々な可愛らしい行動は愛されキャラの必須アイテムです。
トリックなどの大袈裟なものでなくてもいいんですよね。
顔を見上げてくれるのでもいいし、膝に手をおくのでもいいし…
注目を得たいのであればそういう些細な行動の時に注目してあげたら良くて…
大きな行動をしなくてもよいようにしてあげてみませんか?

私たちが注目してほしいときだけ声をかけるのではなくて…用事がなくても名前を呼んで可愛いねと注目をしてあげてください。
犬って社会的な動物なので家族の一員でありたいんです。

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