負の強化を考える
専門的な言葉ですけど身近にある行動の仕組みです。
理解されている方はいらっしゃるでしょうか?
あった刺激が行動することで取り除かれてその行動を繰り返すようになる学習様式のひとつです。
ざっくりいうと、不快なことを取り除くための行動ってことでしょうか…
ドッグライフコンサルタントの佐藤です。
負の強化を掘り下げる
行動をする理由はひとつではないのですが…
不快を避けるための行動の裏には快を求めるものもあるのではないか?という感じです。
なんだか複雑な感じですかね。
例えば…
照明をつける行動の理由ってなんでしょう。
暗いのがなくなるから
明るいのが現れるから
どちらも照明をつける理由ですよね。
どちらの理由が強いのか?ってことだと思うんです。
暗いことが苦手なのであれば、暗いことに焦点をあてやすくなるだろうし、暗いのは別に苦手じゃないけど辺りを見やすくするためにはつけるよねっていう感覚であれば明るくなるに焦点をあてると思うんです。
どちらも正解なのでこれは、答える人のキャラクター(個体の違い)なんだと青木先生はおっしゃってました。
置かれている状況にもよるのかなぁとも思いますが…
暗いのがなくなるのは「負の強化」
明るいのが現れるのは「正の強化」
このように、負の強化には正の強化の側面も持っているのではないか?と思うんです。
なので、なにかを回避するような行動は強化されやすいと感じています。
命を守るために逃げる、戦うの先には安心感を得られる。
不快を避けて快を得る。
ダブルで強化されたらよりその行動は繰り返されるよねって単純に感じたわけですが…
みなさんはどう思いますか?
負の強化は生存する上で必要不可欠
不快を取り除くことは生きていく上で必要不可欠な行動です。
命を守る行動であり、人間にとっては不都合な行動も多いです。
その不都合な行動をなくすことは出来ません。
しかし、その行動をしなくてもいいんだよと教えることは出きると思うんですよ。
不快と感じてしている行動なのだから不快と思わないような取り組みをしたり、不快と感じるその状況を回避してあげることが重要だと思います。
命の重みは人間と同じ、人間と同じように思いやる必要があると思いませんか?
飼い主さんがいれば安心。
飼い主さんが自分を守ってサポートしてくれるそう犬が感じてくれたら犬たちの行動は変わります。
私の師の1人のヴィベケは、
飼い主はリーダーになるのではなくガイダー
導く人になりなさい
と言っています。
種が違うのだから群れのアルファにはなれません。
そして、飼い主と犬の関係は、家族だとも言っています。
私たちもそう思って接していますよね。
だからみんな、○○ちゃんのママさんとかパパさんという表現をしていますよね。
無理やりリーダーになろうとするのではなく、親として犬の言葉や態度を理解して接してあげてください。
それだけでも関係は変わってきますよ。
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